西武 2年ぶりの連続完封でリーグ2連覇へM5 十亀はパパ1勝

[ 2019年9月20日 05:30 ]

パ・リーグ   西武2―0日本ハム ( 2019年9月19日    メットライフD )

今月13日に第一子女児が誕生したばかりの十亀は、レオ(右)、ライナとともにゆりかごポーズ(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 猛打だけじゃない。西武は19日、日本ハムに2―0で競り勝って2連勝。十亀剣投手(31)が7回0/3を4安打無失点に抑え、チームは17年8月16、17日の楽天戦以来2年ぶりとなる2試合連続の無失点勝利を収めた。ソフトバンクも勝ったため、優勝マジックは1つ減って5。投打がかみ合い、リーグ2連覇へ突き進む。

 辻監督の試合後のコメントには、驚きと喜びが入り交じっていた。「どうしたんでしょう。この大事な時期に来て…。素晴らしいね!昨日今日、期待を大きく裏切ってくれた」。いつまでも打線に「おんぶにだっこ」とは言わせない。チーム防御率4・33とリーグワーストの投手陣が、スコアボードに「0」を18個並べた。この日の立役者は十亀だった。

 「テンポがいいと僕のリズムになる。ピリピリした雰囲気の中で自分の仕事ができた」。前日に10連勝をマークしたニールの投球を参考に「捕っては投げ」の超速テンポ。その助っ人に教わった、ベルトで腰を引きながら投げる練習も生きた。「どうしても右腰が同時に出てしまう」という癖を修正。粘り強い下半身がよみがえった。7回0/3を4安打、無四球無失点で約2カ月ぶりの5勝目を挙げ、12日のソフトバンク戦から14イニング連続無失点。その翌日に生まれた愛娘が大きな力をくれた。

 「父親がプロ野球選手と分かってもらうまで、息の長い選手になりたいと思った。写真だけじゃなく、動いているところを見てほしい」。13日朝、和歌山県内の病院で第1子である長女が誕生。同日の練習を終えた十亀は、その足で飛行機に飛び乗った。「夜に会えて、次の日は休みだったので1日ゆっくりできた」。優勝争いが佳境の中、新たな家族が増えた。パパ1勝。ウイニングボールを手に「おもちゃにしてくれれば」と笑った。

 「でも、僕の勝ち負けはどうでもいい。あと6試合、投手全体で戦って盛り上げられれば」。確かに獅子おどし打線は強力。それでも投手にだって意地がある。連覇というゴールへ、今やチームは完全に一体になった。 (鈴木 勝巳)

 〇…辻監督が亡き恩師に連覇を誓った。社会人・日本通運時代の監督だった近藤良輔氏が16日に80歳で死去。すでに訃報には接しており「連絡があっていろいろと手配をした。俺の(日本通運での)1年目から監督で、恩師ですよ」。通夜、告別式が行われる21、22日は仙台遠征中。最短Vは22日で、葬儀に参列できない代わりにリーグ連覇の報告を届ける。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年9月20日のニュース