21年前にもあったベイスターズの「こんな試合見たことない」先発は斎藤隆&桑田、それが…

[ 2019年9月20日 17:00 ]

セ・リーグ   DeNA―巨人 ( 2019年9月20日    横浜 )

波留敏夫外野手・連夜のサヨナラ勝ちで殊勲打の波留に谷繁が島田が横山が飛びつく、抱きつく
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 大逆転での21年ぶり優勝を目指すDeNAは3ゲーム差で追う首位・巨人と20日から本拠ハマスタで2連戦を戦う。

 前日19日には先発したエース今永が7失点KOされながらソト3ラン&代打・梶谷の満塁弾で6回に一挙7点を取って追いつき、最後は8―8で迎えた延長11回にソトのサヨナラ3ランでミラクル勝利。試合後、ラミレス監督は「こんな試合を見たことは私もない。見たことないような試合が一番いいタイミングで来た。アンビリーバブル!」と大興奮したが、マシンガン打線で38年ぶり優勝を果たした1998年にもミラクルとしか言いようのない試合で13―12のサヨナラ勝ちを飾ったことがある。

 98年7月15日、横浜―巨人戦(横浜)。横浜は先発の斎藤隆が3回7失点KOされて3回で7点差を追う形となったが、巨人の先発・桑田も4回途中6失点KO。ともに20安打を打ち合った乱打戦は結局、9回に波留のサヨナラ打が飛び出した横浜が13―12で劇的勝利をものにした。巨人は松井、清原、高橋の「MKT砲」が本塁打をそろい踏みしたが、勝利をものにすることができなかった。

 翌日のスポニチ本紙の一面を飾った記事の見出しには「史上最高!!こんな試合見たことない」と21年後のラミレス監督と同じ言葉も。大逆転での21年ぶりVへ――。巨人2連戦を前に記事再録で当時の感動をベイ党へお届けする。

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 ミラクル横浜、連夜のサヨナラだ!!序盤の7点ビハインドも何のその。巨人がMKT砲初のそろい踏みで20安打12点なら、こちらも20安打。突き放されても突き放されても食らいついて、同点で迎えた9回2死二塁から波留の中越え打で13点目だ。史上3度目の両軍20安打(9回)の壮絶な打撃戦を制し、2試合連続今季5度目のサヨナラ勝ちで2位との差も5ゲーム。前半戦の首位折り返しを決めた。

 ヒーロー波留を、涙で顔をくしゃくしゃにした佐伯が体ごと持ち上げる。2夜連続で歓喜の輪が広がる二塁ベース付近。誰もが言葉にならない雄叫びをハマの夜空に響かせる。勝った。また勝った。またまたサヨナラだ。
 「1カ月分やったような雰囲気だ。きのうから物の怪(け)に取りつかれたようなゲーム。向こうはハードパンチャーをそろえて、こっちはピストル。でも、そのピストルがよく打った」
 クールな権藤監督が心底興奮している。無理もない。延長戦でもないのに4時間32分。間違いなく球史に残るドラマチックな1戦だった。3回表までに7点のリードを奪われながら、38年ぶりVを目指すベイ戦士は1人もあきらめない。3回2死二塁から鈴木尚の左前打で1点を返すと、4回には怒とうの7連打で5点。1点差に迫った。
 壮絶な展開はまだまだ続く。7回に松井のソロなどで3点差にされると、その裏、すかさず鈴木尚がバックスクリーン右に11号ソロを放りこむ。さらに駒田、佐伯が連続二塁打。万永が左前打でつなぐと、代打・中根の左翼線二塁打で同点。
 「あんないい場面で使ってくれたら、燃えないわけにはいかないでしょう。後はみんなが一丸になって打たせてくれた一丸ヒットです!」
 8回には高橋の3ラン。だが、その裏「こういう試合は何が起こるか分からない。絶対にあきらめない」。鈴木尚が今季100安打目を左翼線二塁打で決めると、続くローズが中前適時打。そして1死後、佐伯の“超奇跡的な”同点2ランが右翼席に突き刺さった。
 「自分でもビックリするぐらいうまく打てました。ここまできたら、もう何としてでも勝ちたい!」両手でガッツポーズを作った佐伯。2球目に右飛を打ち上げ、1度は死んだ身だったが、これがボークで命拾い。まさに神がかりの打ち直しの一発だった。
 そして9回2死二塁から波留の中越え打で歴史的な試合にピリオドを打った。波留も「たまたま僕が代表してここ(お立ち台)にいるだけ」とチーム一丸を強調。「こんなの生まれて初めて。長かったけど楽しかった」と声を震わせた。
 劇的なサヨナラで5連勝。2位との差も5ゲームとし、独走態勢に入った。あとはゴールを目指して突っ走るだけ。もう逃さない。今年のペナントは横浜のものだ。

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