ロッテ痛烈お返し 育成出身・西野が初完封!千賀ノーノーから一夜「ホッ」下克上へ3位死守

[ 2019年9月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4-0ソフトバンク ( 2019年9月7日    ヤフオクD )

完封勝利しファンの声援に手を振る西野(撮影・中村達也)
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 痛烈なお返しだ。ロッテは7日、ソフトバンク戦で西野勇士投手(28)がプロ11年目で初の完封勝利を挙げた。前夜にノーヒットノーランを成し遂げたソフトバンク・千賀滉大投手(26)と同じ育成選手出身の右腕が快投。チームの3位死守の立役者となった。

 圧巻だった。西野は9回、柳田から始まったクリーンアップを3者連続三振。最後のグラシアルを外角スライダーで空振りさせると捕手・田村が駆け寄ってきた。最初、無表情だったが抱きつかれ、ようやく、笑った。

 「ホッとしました。最後までゼロで抑えられてよかったです」

 9回4安打無失点で今季2勝目。08年育成ドラフト5位で入団した28歳が11年目、通算18個目の白星でプロ初完投初完封を遂げた。

 「まさかノーヒットノーランされるとは思わなかった。最少失点で抑えよう」。6日、チームは千賀に無安打無得点試合の屈辱を喫し、粘りを意識した。4回無死一、二塁、松田宣を二ゴロ併殺打。なお2死一、三塁での重盗も味方の守備が阻み、5回以降はパーフェクトに抑えた。

 13、17年に経験したが、今季途中「直球が強いけど、変化球も多い」と吉井投手コーチの発案で再び先発へ。「これまでは(先発で)結果が出なかった。試合ではフレッシュな状態で投げようと」。筋力トレーニングの量を登板後に集中させ、直前の数日間は張りのない体で臨み、球威、切れとも復活した。

 マウンドではポーカーフェースだが、実は心配性。侍ジャパンの守護神だった14年の日米野球では無安打で回った9回を託され、手が震え、水の入ったコップを持てなかった。この日も「早く、試合が始まってほしいです」とベンチ裏で落ち着かなかったが、試合では強心臓。この二面性もまた武器だ。

 チームは今季ソフトバンクに16勝7敗とし3位を死守。「いい投球だった」と井口監督もべた褒めだ。ソフトバンク戦は31試合目での初勝利だが「(苦手な)イメージはないですね」と西野。中継ぎの3試合も合わせ、今季は12回無失点だ。新鷹キラーはCSの「下克上」へ強力なカードになりそうだ。(福浦 健太郎)

 ○…前日に千賀(ソ)にノーヒットノーランを喫したロッテが西野の完封で勝利した。ノーヒットノーランで敗れた次の試合で1人の投手が完封勝利をマークしたのは、昨年7月27日に山口俊(巨)に喫した中日が小笠原で勝って以来2年連続10度目。ロッテは今回が3度目の屈辱だったが、翌日の完封勝利は初めてとなった。

 ▽ロッテの下克上 05年はレギュラーシーズン2位からプレーオフで西武、ソフトバンクを下してリーグ優勝。阪神との日本シリーズでは4連勝し、31年ぶりの日本一となった。10年はレギュラーシーズンで優勝したソフトバンクに2・5ゲーム差の3位。CSでは西武、ソフトバンクを撃破し、中日との日本シリーズでは王手をかけて迎えた第6戦が2―2で延長15回引き分け。第7戦は延長12回の熱戦を8―7で制し「史上最大の下克上」を成し遂げた。

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