阪神・福留 初回から薮田撃ちヤブッた!先制V撃 戻したCS圏2.5差

[ 2019年9月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7-3広島 ( 2019年9月7日    マツダ )

初回1死二塁、福留は右越えに先制の適時二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神は7日の3位広島との直接対決第2戦で7―3と快勝し、ゲーム差を2・5に戻した。初回1死一塁から福留孝介外野手(42)が右越え先制二塁打。完敗した前夜の嫌な流れを大ベテランが断ち切り、クライマックスシリーズ(CS)逆転進出への望みをつないだ。

 苦しい時こそ、その存在感はさらに際立つ。ソラーテの「1軍昇格拒否騒動」もあった前夜は、3―6で完敗。ゲーム差が3・5に広がり、漂い始めた暗雲を福留のバットが一掃した。初回1死一塁から先制右越え二塁打。ひと振りでチームの息を吹き返させた。

 「昨日の負けもあるし、そういう中で初回に得点できたのは良かった。木浪が粘って何とか塁に出てくれたし、外野の頭をよく越えてくれた」

 先頭の木浪が14球も粘って中前打。新人の執念を無駄にするベテランではない。薮田の2球目の直球を思い切り振り抜いた打球は右翼・鈴木の頭上を越え、木浪が一塁から一気に生還した。

 42歳の自身以外は30代の選手もいない現状の打線。優勝はもちろん、厳しいV争いを経験した選手も不在の中、言葉と背中で若虎を引っ張り続けている。逆転CSに向け、誰が考えても重要な広島との直接対決3連戦。ただ、そんな時だからこそ強調するのは“1戦必勝”の構えだ。

 「CSうんぬんも大事だけど、先を見てやれるほど全員が落ち着いてできているわけでもない。目の前のことを1つ1つやって、その先にそういうものがある。そんな思いでやっていった方がいい」

 一層チームが若返った今季、目につくのが自分から若手に声をかける姿だ。ベンチで試合を見ながら、気付いたことはさりげなく伝える。「向こうからは聞きにくいだろうから。それならこっちから近づいた方がいい」。野手だけでなく、時には投手にも。この日の試合前練習前には、前夜に4回6失点と炎上し、涙を浮かべた高橋遥と二人でマツダスタジアムの外野フェンス際を歩いた。子どもような年齢の左腕につとめて自然な形で助言し、前を向かせた。

 7―2と大差がついた5回の打席後に中谷と交代。もちろん、8日の試合に万全で臨むためだ。1勝1敗、2・5差で迎える第3ラウンドに向け「昨日は嫌な負け方をして、今日も負けるとさらに嫌なムードになっていたけど。今日みんなで取れたので、本当に総力戦で」と矢野監督。若虎たちはがむしゃらにぶつかり、ここぞの時には福留がいる。(山添 晴治)

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