法大 安本 5戦連発 リーグ記録に並ぶ

[ 2019年5月6日 05:30 ]

東京六大学野球春季リーグ戦第4週最終日   法大5―9立大 ( 2019年5月5日    神宮 )

<法大・立大>試合後、笑顔で「5戦連発」ポーズをする安本(撮影・荻原 浩人)
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 法大・安本竜二内野手(4年)は立大戦に「3番・三塁」で出場し、5回に5戦連続本塁打となる左中間2ラン。17年に慶大・岩見雅紀(楽天)が樹立したリーグ記録に並んだ。試合は立大に5―9で敗れ、勝ち点を落とした。

 安本は無心だった。2点を追う5回2死二塁。甘く入った直球を振り抜くと、打球は左中間席に吸い込まれた。リーグタイ記録の5戦連続本塁打。スタンドはどよめき、ベンチは沸き立った。

 「(記録を)意識することなく打席に入れた結果。精神的に強くなれていると思う」

 1メートル80、85キロ。屈強な体格を誇る右の強打者だ。静岡高では通算15本塁打を放ち、5番打者として堀内(楽天)らと2年夏から3季連続で甲子園に出場したが、法大進学後は2年春にリーグ戦デビューも、昨秋までは、わずか11試合出場で本塁打はなかった。

 これまでも「結果を出してやろう」と考えていたが、最終学年を迎え、「腹をくくってやる」と覚悟を決めた。静岡から応援に駆けつける両親らの支え、同級生の活躍も励みになった。「良いプレーをすることが恩返し」と奮起し、4月27日の慶大戦から一気に駆け上がった。

 17年秋に慶大・岩見が5戦連発したときは「えぐい」と感じたが、その記録に並んだ。「自分でも正直びっくりだけど、もっとやれる気がする。自分にワクワクしている」。チームは連敗で勝ち点を落とし「なんとか勝ちたい」と切実な表情も浮かべるが、今年の結果次第では、「プロ」という夢を切り開くこともできる。チームのためにも、自分のためにも、安本はバットを振り続ける。(松井 いつき)

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