阪神・矢野監督、サヨナラに大興奮 異例のホーム出迎え「むちゃくちゃ感激」

[ 2019年5月6日 05:58 ]

セ・リーグ   阪神7―5DeNA ( 2019年5月5日    甲子園 )

9回、サヨナラ弾の福留を迎える矢野監督ら阪神ナイン(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 5日のDeNA戦は令和初のサヨナラ勝ち。矢野監督は思わずベンチを飛び出していた。極めて珍しいシーンに福留も面食らったかもしれない。歓喜に沸くホームベース付近。殊勲者を出迎える糸原ら複数選手に交じって、なんと指揮官もまぎれていた。ベテランのサヨナラ弾で鮮やかに決めたカード3連勝。背番号8を待ち構え、誰よりも興奮していた。

 「いやあ、すごかったですね、本当にね。心の中では思ってましたけど、本当に打ってくれて、むちゃくちゃ感激です。“あっぱれ”ですよね、本当。年齢もいい年になってますけど、若々しい打撃。孝介が打つと、本当に盛り上がる。いやあ、しびれたなあ。まさかなあ」

 声はうわずり、頬は紅潮していた。終盤に見せた執念の追い上げ。総力戦で制した一戦に喜びと手応えが詰まった。「ファンの方を喜ばせる」が口癖。それを見事に体現する試合だ。今季最多にあと一人足りない4万6604人が押し寄せた甲子園。こどもの日は、これで15年から5連勝だ。「毎日喜ばせたいと思っているし、これだけ満員の人に来てもらってるんだから。子どもたちもすごく喜んで、一生忘れない思い出になったと思う。毎日毎日、そういう思いで戦っていきたい」。少年少女に強い猛虎を示した。

 2回、遊撃・木浪の2失策と野選が絡んで先制点を献上。途中出場の北條は6回に左前へ適時打を放ち、代打の鳥谷も8回に左翼線へ二塁打を放った。「北條もベンチでずっと声を出しているし、チャンスがないところで1本出て、お互いにとっていいライバルになっていける。トリにも1本出た。ずっと言っているように、そういう競争をやっているからこういう試合になっている」。激しい競争も促す中でつかんだ、価値ある1勝だった。(吉仲 博幸)

続きを表示

2019年5月6日のニュース