打者復帰目前 エンゼルス・大谷が大切にする打席の中での“立ち方”

[ 2019年5月6日 09:00 ]

取材に応じる大谷
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 5月1日。エンゼルス・大谷の囲み取材が本拠地クラブハウス前で行われた。おそらく復帰前、最後の公の場だったが、緊張や気負いは感じられず、いつも通り冷静に現状を分析していたのが印象的だった。

 特に興味深かったのが打席の中での考え方だった。大谷はこう話した。「立ち方とか、ピッチャーの見え方とか、ほとんど(打席の中で)立っている時点で勝負は決まっているものだと思っている。なので、相手のピッチャーを見ている時に、打てるなという感覚を自分の中で持っていけるかが、一番大事かなと思う」。今は投手相手の打撃練習「ライブBP」を数多くこなすことで復帰への最終調整を行っているが、大谷の場合は数より質。それは通常の野手より打席数が少ない、投打二刀流の選手ならではの視点なのかもしれない。

 今年1月1日付のスポニチ本紙単独インタビューでも大谷は「一番大事なのは“構え”ですね。(調子が)良い時は投手がモーションに入る前に構えている段階で“もうこれは打てるな”という感じがする」と語っていた。野球経験者なら「フォロースルーを大きく取りなさい」と指導されたことがある人は多いだろうが、大谷の場合は構えからインパクトまでが勝負。打席の中でなるべく動かないこともポイントに挙げていた。打席での動作を最小限に抑えることで体のブレが少なくなり、確実性が上がるのだろう。

 それでも、復帰前はとにかく練習をこなすしかない。大谷も「今(やるべきこと)は数じゃないですかね。圧倒的に数をこなすということと、その中でしっかり感覚を養っていく。実戦の中で打てるかどうかは別として、打てそうな雰囲気をもって打席に立つことが大事かなと思います」と語った。この“打てそうな雰囲気”こそ打席の中での立ち方や投手の見え方、そして、構えなのだろう。

 間もなく打者としてメジャー2年目のシーズンが本格的にスタートする。大谷は「勝ちたいし、優勝したい。それは去年全然できなかったので、その一点かなと思う」と力強かった。豪快なスイングはもちろん魅力的だが、大谷が大事にする打席の中での立ち方にも注目していきたい。(記者コラム・柳原 直之)

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