中日、阿知羅で令和1勝 26歳、6年目右腕が“大胆モデルチェンジ”でプロ初勝利

[ 2019年5月6日 08:15 ]

セ・リーグ   中日6―5ヤクルト ( 2019年5月5日    ナゴヤD )

プロ初勝利を挙げウイニングボールを手に与田監督(左)と握手する阿知羅(撮影・椎名 航)
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 新元号にふさわしいニュースターが誕生した。中日の阿知羅が5回3安打2失点でプロ初勝利。6年目で手にした白星はチームの連敗を4で止め、令和1勝目を呼び込む価値ある勝利となった。

 「やっと1軍で先発して勝つことができた。(鈴木)博志が9回に最後のアウトを取ってくれた時は嬉しかった。いろんな方に支えられ、ここまで来た。もっとチームを勝たせられる投球をしたい」

 初回、上田、青木に連打を浴び1死一、三塁で4番・山田哲を迎えた。「攻める気持ちを忘れず向かっていった」。142キロの内角直球で二飛に打ち取ると雄平も捕邪飛に仕留め、ピンチを切り抜けた。許した失点は雄平の2ランのみ。「先発の役目として攻撃のリズムをつくることを意識した」とテンポよくアウトを積み重ねた。

 大胆なモデルチェンジが奏功した。今春キャンプから「19歳以来」というワインドアップ投法に変更。振りかぶって投げる姿は1メートル90の長身をより一層、大きく見せ、打者への威圧感が増した。昨季は右肩痛もあり1軍登板なし。「何かを変えなきゃ去年と一緒」。制球力を気にして小さくまとまっていた過去の自分と決別した。

 2回1死三塁では右前適時打でプロ初安打、初打点。「平田さんのバットをいただいて、練習していた。8割平田さんのおかげ」と一緒にお立ち台に上がった先輩に感謝した。  笠原、吉見らが2軍調整中で先発不足の中、台頭した26歳に与田監督も「走者を出しても落ち着いて、上手く投げてくれた」と合格点を与えた。

 こどもの日にヒーローとなった右腕は「これを機に阿知羅というピッチャーを覚えて、また応援してください」。努力は実を結ぶ。少年少女に証明した。(徳原 麗奈)

◆阿知羅 拓馬(あちら・たくま)
☆生まれ 1992年(平4)11月20日、大阪府出身の26歳。
☆球歴 三財小3年時に野球を始め、中学3年夏に日本代表として世界少年野球大会に出場し、優勝。大垣日大高では1年春からベンチ入りし、3年春に甲子園4強。JR東日本をへて13年ドラフト4位で中日入団。
☆サイズ&投打 1メートル90、95キロ。右投げ右打ち。
☆名字 阿知羅姓は奈良県発祥とされ、全国におよそ10人しかおらず、月間400万アクセスの「名字由来ネット」が15年に発表したプロ野球選手の珍しい名字ランキングでは巨人・江柄子に次いで2位に選ばれた。
☆ニックネーム 口周りの豊かなヒゲが特徴的でチームメート・アルモンテを元に「阿知モンテ」と呼ばれる時がある。

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