広島・誠也、江藤超え球団最年少100号「ヒットの延長がスタンドに…という感覚」

[ 2019年5月6日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―3巨人 ( 2019年5月5日    マツダ )

初回2死一塁、鈴木は右越えに通算100号となる逆転2点本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 広島・鈴木誠也外野手(24)が節目の一発を放った。5日の巨人戦で初回に右中間へ9号2ラン。球団の最年少記録を更新する24歳8カ月で通算100本塁打に到達した。試合は3―3で今季初の延長12回引き分け。中崎、フランスアが4連投する総力戦も、12回1死満塁を逃すなど拙攻が響き、勝率5割復帰は持ち越しとなった。

 通算364本塁打を誇る、名うての長距離砲を超えた。24歳8カ月の鈴木が「こどもの日」に9号逆転2ランを放ち、球団の最年少記録を更新する通算100本塁打。数多くのちびっ子を含む、今季最多3万2千人の大観衆を沸かせた。

 「自分のスイングでしっかり捉えることができたけど、まさかホームランになるとは思わなかった。よく伸びてくれました」

 被弾した山口も仰天したに違いない。1点を先制された直後の初回2死一塁。カウント2―1からの143キロ直球は外角低めの厳しいコースへ。それを強烈なスイングで捉えると、低い弾道の打球は逆風を切り裂いて右中間席へ吸い込まれた。

 「何でこんなに打てているんだろう…というのが正直な気持ちです。本塁打を狙っていないし、ヒットの延長がスタンドに…という感覚なので」

 それまでの球団最年少100号は、95年に江藤智が記録した25歳0カ月。2度の本塁打王や打点王に輝くスラッガーは、美しい放物線を描く打球に特徴があり、天性のアーティストと呼ばれた。その角度について、鈴木は以前、笑いながらこう話したことがある。

 「ホームランバッターと呼ばれる人には独特の入射角があり、打球が上がる確率が他の人よりも高いと思う。狙って打球にスピンをかけるなんて、考えたこともないし、ボクには無理ですよ」

 それでいて球団最年少での大台到達。今季は、自己最多の30本塁打を放った昨季を上回るペースでアーチを量産する。ヤクルト・宮本ヘッドコーチに「音が違うな」と言わしめた強烈なスイングスピードの産物だった。

 「100号は素直にうれしいけど、そればかり(飛距離)に走らず、自分の打撃を貫いていきたい。ヒット狙いの意識は変えず、本塁打になればいい」

 4月下旬にコンディション不良で3試合を欠場したものの、先発に復帰して以降は8試合連続安打。打線をけん引する主砲のバットが今日もうなりを上げる。 (江尾 卓也)

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