広島・松山 プロ12年目初の地元凱旋へ「いいとこ見せる」

[ 2019年4月16日 05:30 ]

広島の松山
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 16日からの巨人との九州2連戦に向けて鹿児島に入った広島・松山竜平外野手(33)は、プロ12年目で初の地元での凱旋試合に意気込んだ。打率・184と自慢の打撃は低調ながら、相手先発の山口とは好相性。球団初の開幕から5カード連続の負け越しと波に乗れないチームとともに、自身の状態も一気に上昇させたい。

 本領を取り戻すきっかけは、故郷にあるかもしれない。「鹿児島でいいところを見せられたら」。打率・184、2本塁打、4打点。松山の打棒は上向かないまま、プロ12年目で初の地元凱旋を迎えることになった。

 「周りからはスロースターターと言われるけど、僕自身は開幕からエンジン全開のつもりだったので(早くチームに貢献したい)」

 高校以来となる鴨池球場での試合は、先発出場が有力。背中を押すのは、地元の声援だけではない。相手先発の山口は、昨季10打数4安打、1本塁打と得意にしている。

 「左右に投げ分けてくるし、いいときは低めに決める。フォークもある。やっかいな投手だけど、苦手意識はないです」

 昨オフの鹿児島での自主トレ期間中から「竜平会」のメンバーは、「絶対行くから」と意気込んでいた。出身の同県大崎町の人たちが中心となって結成された後援会で、現在は40~50人が在籍。昨季、本拠地マツダスタジアムに23人を招待した6月9日の楽天との交流戦で則本昂から決勝2ランを放った縁起も担ぎたいところだ。

 今は東出打撃コーチの指導のもと、「肩が開かないように」との意識で打撃練習を反復する。リーグ最多タイの4失策と不安定だった一塁守備も少なからず打撃に影響していたが、11日ヤクルト戦途中から本職である左翼に戻り、打撃により集中できる環境にもある。

 チームは、セ・リーグ5球団との対戦が一巡して、借金7で単独最下位。球団初の開幕から5カード連続の負け越しと波に乗れない。振り返れば元凶は、開幕カードで巨人に負け越したことだった。ならば、負の連鎖は、宿敵との九州決戦で断ち切るしかない。 (河合 洋介)

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2019年4月16日のニュース