阪神 期待の中軸でビッグイニング、糸井犠飛に大山適時打

[ 2019年3月18日 08:50 ]

オープン戦   阪神7―3西武 ( 2019年3月17日    甲子園 )

<神・西>3回無死満塁、糸井は中犠飛を放つ=投手・松本航(撮影・大森 寛明)
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 期待の中軸が奏でた快音が、ビッグイニングにつながった。阪神は3回、高山、木浪の連続四球と近本のバント安打で無死満塁とし3番糸井がきっちりと仕事を果たした。

 西武先発・松本航のオール直球勝負に、2球で追い込まれながらフルカウントまで持ち込むと、141キロを中堅に運ぶ犠飛で先制点をもぎ取った。「(ボールを見ていたがと問われ)いやいや、手がでなかった」。オープン戦2試合目出場で記録した自身初打点を控えめな言葉で振り返った。

 若き4番も流れに乗った。なおも続く1死一、二塁の好機で大山はカットボールを左前にはじき返して追加点を奪取。チームとして、得点を奪った後のさらに続く好機で追加点を奪うことができていなかった。大山自身も16日の同戦で1点を先制し、なおも1死満塁で巡ってきた打席で最悪の三ゴロ併殺に倒れていた。

 「昨日、ああいう場面で打てなかったので、自分自身もよかったし、チームとしてもよかった」

 自身、オープン戦では得点圏8打席目で初めてタイムリーを放ったが、先の悔しさを思い表情を引き締めた。

 ベテランの貫禄と若虎の意地が見えた一挙7得点に、矢野監督も確かな手応えと“伸びしろ”をにらんだ。「つなげていくという部分では、うちの目指すところ。シーズン通して、そういうレベルをあげていける形っていうのが見えてくるような攻撃だった」。シーズンでも中軸を担うであろう3人がオープン戦で初めて打点そろい踏み。役者がそろい、攻撃に勢いが出てきた。(遠藤 礼)

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