凱旋イチ「感激しました」、無安打も華麗キャッチで沸かせた

[ 2019年3月18日 02:30 ]

プレシーズンゲーム   マリナーズ6―4巨人 ( 2019年3月17日    東京ドーム )

<巨人・マリナーズ>4回1死一塁 二ゴロに倒れるイチロー(撮影・三島英忠)
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 マリナーズとマイナー契約を結んでいるイチロー外野手(45)が17日、巨人とのプレシーズンゲームに「9番・右翼」で出場。7年ぶりの日本凱旋試合は3打数無安打に終わったが、初回にフェンス際で華麗な守備を見せ、東京ドームを埋めた4万6315人の観衆を沸かせた。20、21日のアスレチックスとの開幕2連戦に向け、18日の巨人戦で最終調整に臨む。

 7年ぶりに立った、東京ドームの打席。7年ぶりに守った、この球場の右翼。打席ごとに一斉にスマートフォンを掲げるファンの姿…。一身に注がれた大歓声と総立ちの拍手を、試合後のクラブハウスでイチローはしみじみ思い返した。

 「いい雰囲気でしたよ、球場がね。やっぱ東京のファンは品があるわね。凄いよ、うん」。チケットは完売で「びっくりしましたね」。百戦錬磨の45歳も、温かいファンの思いに心を打たれた。

 それに応えたのが初回。頭上を襲う坂本勇の打球に対して素早く落下点に入り、フェンス手前で華麗なワンハンドキャッチ。「東京ドームは元々ね。それは知っていますから」。定位置からのフェンスとの距離感は忘れていなかった。

 バットでは思わぬ形でタイミングを狂わされた。対戦した今村、田口の両左腕の直球は全て130キロ台。メジャーであり得ない球速帯に「球、遅いっしょ」と苦笑いするしかなかった。「ダッグアウトで見ていても明らかに(メジャーと)違うから。球が速いピッチャーではないと思うものの、(打席では)びっくりしました」。今村には2回無死一、二塁で137キロを中飛、4回は139キロを二ゴロ。それでも凡退の裏で対応を練った。

 6回。2ボールから田口の135キロ直球を捉えたが、わずかにタイミングが早く、右翼線へのファウルに。4球目、137キロを芯で捉えた痛烈なゴロは、打球がマウンドの傾斜部分に直撃し、遊ゴロとなったが、前2打席とは違った。

 オープン戦と合わせて21打席連続無安打。この日のイチローにとってそれは違う意味でも、心残りとなった。

 「今日しか来られない人も、たくさんいたと思うし、結果を出したかったねえ。うん。でも、いい雰囲気。凄く良かった。感激しました」

 メジャー生き残りを懸けた自身のためだけではなく、ファンの思いも背負ってバットを振る。(笹田幸嗣通信員)

 ≪開幕前メジャー登録へ≫米国、カナダ以外の公式戦では、故障者が出た場合に入れ替えられるよう、出場選手登録が25人から28人に拡大される。ただ、あくまで試合に出場可能なのは25人。両軍とも30選手が来日しており、その中にはイチローと同様にマイナー契約の選手も含まれている。イチローは20日の開幕戦を前にメジャー登録される予定だ。

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