札幌大谷 石鳥、左腕から3安打 24日米子東エース攻略へ手本

[ 2019年3月18日 05:30 ]

<北野・札幌大谷>6回1死、札幌大谷の石鳥が左前打を放つ
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 第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷は17日、和歌山県内で北野(大阪)と練習試合を行った。4番の石鳥亮(3年)が左腕投手から4打数3安打1打点。24日の初戦で対戦する米子東(鳥取)の左腕・森下祐樹(3年)攻略へお手本を示した。

 左腕との対戦は今季初めて。チーム全体が6安打と苦しむ中、3回に右中間適時三塁打、6回に左前打、8回に右中間二塁打と、一人気を吐いた。

 森下をイメージしながら打席に立った石鳥は「上体が突っ込まないことを意識した。いい練習になった」とうなずいた。船尾隆広監督(47)も「右方向への意識を持ったいいスイング。左腕攻略のお手本」と目を細めた。

 新フォームが板についてきた。昨秋の明治神宮大会決勝で星稜(石川)の150キロ右腕、奥川恭伸(3年)に三振して衝撃を受け、すり足に変更。冬場は野手では唯一スライドボードを使い、左足の動きを体に染みこませてきた。

 1年春と2年夏に4番を任されながら、昨秋は5番だった。エースの西原健太(3年)の負担を減らすためにも今季は4番を担う覚悟。「チームがしんどいところで点を取れるように」と打点にこだわる。「4番が似合う選手になってほしい」と指揮官の期待も大きい。真の4番として甲子園でもチームを救う。(石川 加奈子)

 ≪背番号16・将田が好投≫背番号16の将田勝基(3年)が5回4安打無失点と好投した。失策も絡んで迎えた4回無死二、三塁のピンチは4番と5番を連続三振に仕留めた。一冬越えて変化球の精度が上がり、投球の幅が広がった。これで今季対外試合3試合計9回4安打無失点。「今日は四球もあったので、無駄な走者を出さないようにあと1週間で修正したい」と気を緩めずに本番に備える。

 ≪札幌第一は大盛りカツ丼完食≫2年ぶり3度目出場の札幌第一は練習後、学校近くの「膳楽」(札幌市豊平区)に向かった。店主の木村昭市さん(59)が同校OBで、02年夏の甲子園初出場時から出発前に食事を振る舞っている。この日は選手、スタッフ計54人に大盛りのみそカツ丼とカツ丼が用意され、あっという間に完食した。「気持ちを楽に戦ってセンバツ初勝利を」と木村さん。大平裕人主将(3年)は「カツ丼で力をつけていい報告をしたい」と意気込んだ。チームは18日、大阪入りする。

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