【関西大学野球の新星】関大・定本拓真投手(三重)大阪桐蔭苦しめたストレート磨き目指せ155キロ

[ 2019年3月18日 10:00 ]

〝大阪桐蔭を最も苦しめた男〟定本は関大では155キロを目標にストレートに磨きをかける
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 昨年の甲子園大会で大阪桐蔭を最も苦しめた、関大の定本拓真投手が成長を誓った。

 「結果だけを見れば一番の内容だったかもしれませんが、あれでも(課題の制球は)荒れていました」

 三重高で主将を務め、背番号10ながら主戦として臨んだ選抜準決勝。9回裏1死までスコア2―1という状況から同点とされ、最後は延長12回、藤原恭大外野手(ロッテ・ドラフト1位)にサヨナラ二塁打を浴びた。敗れた悔しさはあったが、163球を投げきった表情は晴れやかだった。

 連続出場が期待された夏の三重大会は、初戦で松阪商に敗退。「勝とうとして先を見過ぎていました」。早すぎる夏の終わりは、次へのステップとした。蓄積していた疲れをじっくり取り、ジムでウエートを中心にパワーアップ。進路は関大に決めた。「早瀬監督や(元阪神コーチの)山口高志コーチの指導を受けられるので、ピッチャーが育つにはいい環境だと思いました」。早瀬万豊監督は「まだまだ粗削りな部分があるし、素材はとてもいいものを持っている」と4年間での伸びしろに期待している。

 大学では最速145キロのストレートを155キロまで伸ばしたいと考えている。

 「変化球も大事だが、ピッチングの基本はやはりストレート。右で150キロを出す投手はたくさんいるので、その上を行きたい」

 小4で野球を始めたころ、テレビや球場で見てあこがれを抱いた阪神・藤川球児の〝火の玉ストレート〟が理想だ。「大学でも自分のストレートがどれだけ通用するのか試してみたい」。新人らしく目を輝かせる。

 ライバルの存在も励みになっている。三重高からは関大と同じ関西学生リーグに、選抜で背番号1を背負った福田桃也投手(立命大)、1番打者の梶田蓮外野手(近大)が進学予定。「梶田とは中学から一緒のチーム(八尾フレンド)なので対戦が楽しみです」。特に意識する打者には、大阪桐蔭の青地斗舞外野手(同大)を挙げた。「勝って当たり前と言われるようなプレッシャーの中でも、きっちり勝ちに来る。大阪桐蔭のすごさを感じました」。選抜では5打数無安打に封じた好打者を、大学に舞台を移しても返り討ちにするつもりだ。

 将来的にはプロ入りを夢見ている。三重県内でしのぎを削り、菰野高からドラフト5位で広島入りした田中法彦投手とは一緒に食事に行くほど仲が良いという。田中が仮契約の時に掲げた目標は、くしくも定本と同じ「155キロを出す」だった。「4年後は自分も堂々とプロ志望届を出せるようなピッチャーになっていたいです」。

 右腕で運命を切り拓き、真のエースになってみせる。

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