大阪桐蔭・根尾は脱二刀流「遊撃で勝負」巨人も1位公表「光栄」

[ 2018年10月25日 05:30 ]

囲み取材に答える大阪桐蔭・根尾晟(撮影・後藤 正志)
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 ドラフト1位候補の大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)が24日、大阪府大東市内の同校で前日の心境を語った。投げては最速150キロ、打っては高校通算32本塁打の超目玉は「ショートでいきたい気持ちが強い」と脱二刀流を宣言。中日、ヤクルト、巨人が1位指名を公表したことに「光栄です」と話した。同1位候補・藤原恭大外野手(18)、柿木蓮投手(18)、横川凱投手(18)も目標を語った。

 笑顔は少なく、その表情は少しだけ硬かった。カメラマンから何度も笑顔を求められたが、最後までぎこちないままだった。ただ、それも決意に満ちあふれている証拠だろう。ことしの高校野球シーンを先頭で引っ張ってきた根尾。藤原、柿木、横川とともに臨んだ前日会見で、18歳らしい一面をのぞかせたのは現在の心境を問われた時だけだった。

 「(プロは)一つ目標の場所です。ワクワクしています。どこに行くんだろうという不安もあります」

 中日、ヤクルトに続いて24日は巨人が1位指名を公表。今秋ドラフト最大の目玉は「とても光栄なこと。期待を寄せてもらっていることが実感できるので」と感謝の言葉を並べた。史上初2度目の春夏連覇を成し遂げた中心メンバー。春の選抜では史上初となる2年連続の胴上げ投手にも輝いた。直球の最速は150キロ。打っては高校通算32本塁打を誇るが、プロの世界では脱二刀流を掲げた。

 「自分の中ではショート、内野手でいきたいという気持ちが強いです。少なからず、各球団の考えもあるでしょうから、まず話し合いをしてからです」

 理想のショート像は明確だ。「投手だけでなく、チームから信頼されるのがショート。一番の優先は守備ですが、守備だけじゃなく、要になるのがショートだと思います」。夏の甲子園大会後はU18日本代表で国際舞台を経験。福井国体に参加するタイトなスケジュールの中、体づくりと技術力向上をテーマに鍛錬を積んできた。

 藤原、柿木とともに全12球団から調査書が届く。プロ志望届を提出した4日以降、生まれ故郷の岐阜に一度帰省した。「責任を持ってやっていきなさい」――。父母会会長を務める父・浩さん、母・実喜子さんも夢を後押ししてくれた。「これからは社会人として、今まで以上に行動に責任をもってやっていかないといけません」。技術だけでなく、メンタルも既に一級品の域だ。(吉仲 博幸)

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2018年10月25日のニュース