【楽天1位】立命大の辰巳と交渉権、石井一久GMが外れ1位で抽選引き当てた!

[ 2018年10月25日 18:46 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

<ドラフト会議>辰巳の指名権を獲得しガッツポーズをする石井GM(右から2人目)とうなだれる矢野監督(同3人目)、原監督(左)=撮影・小海途 良幹
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 プロ野球のドラフト会議は25日に東京都内で開催され、パ・リーグ6位の楽天は外れ1位指名で立命大の辰巳涼介外野手との交渉権を獲得した。

 楽天は1回目に大阪桐蔭の藤原恭大外野手を指名したが、3球団による抽選の結果外れ、続いた辰己も4球団の抽選となったが、石井一久GMが引き当てた。

 大学No・1野手。立命大・辰己の肩書は1年間、変わることはなかった。50メートル走5秒7、遠投125メートル。抜群の身体能力に加え、体脂肪率5%と研ぎ澄まされたボディーを誇る。関西学生野球リーグで積み重ねた安打は112安打(10月12日現在)。オリックスやカージナルスなどで活躍した田口壮(関学大)が持つ123安打の連盟記録に迫る安打製造機だ。

 6月の全日本大学選手権の1回戦・奈良学園大戦は圧巻だった。決勝打を含む2安打2打点の活躍。7回2死から三塁線へセーフティーバントも決めた。この時の一塁到達は3秒61。左打者は3秒9を切ればトップレベルとされる中で驚異的なタイムを叩き出した。直前には大きなスイングでわざと空振りし、三塁手の守備位置を下げさせる「頭脳」も披露した。

 日の丸を背負ってもその存在感は別格だ。2年時から侍ジャパン大学代表入りを果たし、計5度の国際舞台を経験した。16年の日米大学野球選手権第5戦では151キロ直球をバックスクリーンへぶち込む衝撃の一発を放ち周囲の度肝を抜いた。今夏のハーレム国際大会(オランダ)では主将を務め22打数10安打と打ちまくり、7戦全勝で12大会ぶり4度目の優勝に貢献。大会MVPにも選出された。

 立命大の1学年先輩でDeNAに入団した東が11勝を挙げセ・リーグ新人王の最有力候補となる大活躍を見せた。「自信になりますね。一番近くでやっていた先輩がああやって活躍してくれることで“自分もやれるんだな”というふうに自信になります」。イチロー(マリナーズ球団会長付特別補佐)を尊敬する天才肌のバットマンが、自信を胸にプロの世界にはばたく。

 ▼辰己 涼介(たつみ・りょうすけ)1996年(平8)12月27日生まれ、兵庫県神戸市出身の21歳。藤原台小1年から神戸北リトルで野球を始め3年から大淀ボーイズでプレー。有野中では神戸三田ドジャースに所属。社では1年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。立命大では1年春からリーグ戦に出場。1メートル80、74キロ。右投げ左打ち。

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