楽天が明大・渡辺を6位で指名、祖父は横浜高前監督の元智氏

[ 2018年10月25日 18:57 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

明大の渡辺佳明内野手
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 プロ野球のドラフト会議は25日に東京都内で開催され、楽天が6位で明大の渡辺佳明内野手を指名。交渉権を獲得した。

 「サラブレッド」がさらなる高みに挑戦する。渡辺は甲子園大会で通算51勝を挙げた横浜高前監督の渡辺元智氏を祖父に持つ。横浜高では2、3年夏の2度、ともに甲子園出場を果たした。当初は“名将の孫”として話題が先行したが、大学4年間で着実に力を付けてきた。

 内野の4ポジションを守れる基礎技術の高さに加え、巧みなバットコントロールから広角に打ち分ける打撃で東京六大学リーグで通算95安打、打率・420を残して学生生活を締めくくった。高校時代に桐光学園の松井裕樹(現楽天)から左前打した打撃を見た明大・善波達也監督は「松井君のスライダーを左(打者)の佳明がきっちり捉えた。一、二、三では打てないスライダー。あの打撃センスにほれた」と当時を回想する。

 明大では1年春からリーグ戦出場を果たし2年春からレギュラーに定着。三塁で2度(16年秋、17年秋)、遊撃で1度(18年春)と計3度のベストナイン獲得。侍ジャパン大学代表には2年連続で選出されるなど多くの経験を積んできた。

 社会人からの誘いを断り退路を断ってプロ志望届を提出した。「日本で一番レベルの高い所でやってみたいという気持ちがあった。今は、違う覚悟というかプレッシャーを自分にかけながらやっている」。地道に練習を重ねる努力家で人間性を高く評価する声も多い。一流への道は自ら切り開く。

 ◆渡辺 佳明(わたなべ・よしあき)1997年(平9)1月8日生まれ、横浜市出身の21歳。小学2年から野球を始め、中学時代は中本牧シニアでプレー。横浜高では1年秋からレギュラーとなり、2年夏と3年春に甲子園に出場した。明大では1年春からリーグ戦に出場。1メートル80、79キロ。右投げ左打ち。家族は母と祖父母。

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2018年10月25日のニュース