Rソックス本拠、ルースの偉業称える展示物なし 21歳で14回完投も

[ 2018年10月25日 09:46 ]

レッドソックス時代のベーブ・ルース(野球殿堂博物館提供)
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 【102年ぶり名門対決 Wシリーズ舞台裏】102年ぶりのカードとなったが、ドジャースは前身のブルックリン・ロビンズ時代。大リーグ公認歴史家のジョン・ソーン氏は「大リーグ機構の若手スタッフが最初、初対決と勘違いしたくらい」と苦笑いした。レ軍のホーム試合は、1912年開場のここフェンウェイ・パークではなく、2キロ先。「収容人数の大きいブレーブス・フィールドを使った」という。

 観衆4万7373人を集めた102年前の第2戦。21歳のベーブ・ルースが14回完投勝利を挙げた。ソーン氏はシリーズ史上最も偉大な投球だったと断言。「初回にランニング本塁打で1点を許したが、以降は無失点。56年のヤンキースのドン・ラーセンの完全試合より凄い」。勢いづいたレ軍は4勝1敗で制した。

 だが、フェンウェイ・パークには、ルースの偉業を称える展示物がほぼ存在しない。ボストン・ヘラルド紙のマイケル・シルバーマン記者は「ルースはヤ軍で“野球の神様”になった。レ軍には(最後の4割打者)テッド・ウィリアムズらの英雄もいるし…」と宿敵との因縁を理由に挙げた。(シリーズ取材班)

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2018年10月25日のニュース