83番目全球団最終指名は社会人内野手 “掘り出し物”なるか

[ 2018年10月25日 20:21 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

ヤクルトドラフト8位指名の明治安田生命・吉田
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 午後7時11分だった。午後5時にスタートしたプロ野球ドラフト会議。ヤクルトドラフト8位指名の吉田大成内野手(23=明治安田生命)の名前が読み上げられた。83番目。12球団で最後の指名だった。

 社会人では1年目から俊足巧打の「1番・遊撃」として活躍。肩の強さも魅力だ。明大の同期には16年、中日ドラフト1位・柳裕也投手(24)がいる。社会人での2年間を経て、即戦力の期待大だ。

 入団なら心強い存在がある。ヤクルトの宮本慎也ヘッドコーチ(47)は、遊撃、三塁などで名手として鳴らした。打撃でも中西太氏らの指導を仰ぎ、プロで素質を開花させ、通算2000本安打も達成。経歴もPL学園出身ながら同志社大、プリンスホテルを経てのプロ入りとダブる部分が多い。

 過去に最終指名ながら、活躍した主な選手といえば、9月22日にプロ野球史上2番目の年長記録となる42歳9カ月で2000本安打を達成したロッテ・福浦和也内野手も、93年のドラフトで12球団一番最後の64番目だった。

 福浦は高卒、投手での入団だったが、ケガなどで打者に転向。広野功2軍打撃コーチ(当時)との出会いが転機となり、01年に首位打者を獲得するなど、素質を開花させた。

 大学、社会人を経ての入団となる吉田には当然、即戦力の期待がかかる。山田哲がいる二塁を除けば、三塁と遊撃では一気に定位置奪取も狙える。プロ入りなら、1年目から勝負の年になりそうだ。

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