報徳学園・小園、争奪戦三つ巴へ ソフト&オリが公表 広島も指名か

[ 2018年10月25日 05:30 ]

ドラフト前日に練習する報徳学園・小園  (撮影・後藤 大輝)
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 迷いはなかった。スカウト会議に参加したソフトバンク・王貞治球団会長は「今年は1位は小園で行く」と明言。「運動能力が高い。守備も肩もいい。バッティングもいい」と高い評価を口にした。

 報徳学園の遊撃手。高校通算38本塁打で、今夏甲子園でも1試合3二塁打を記録した。50メートル5秒8の俊足で、守備範囲が抜群に広い。高校2年時から日本代表入りし、経験も豊富。木製バットへの対応も実戦で実証している。今年8月末に行われた侍ジャパン大学代表との壮行試合では、1位候補に挙がる日体大・松本航から右翼席へのアーチを放った。

 永井智浩編成・育成部長は「走攻守、全てで今年のNo・1。3割30盗塁をできるくらいの選手になるのでは」と話した。球団の補強ポイントは将来の内野の要。今季限りで引退した本多、35歳の松田宣の後釜が欲しい。王会長は「単独にはならないから、そのときは監督に頑張ってもらってね」とクジ引き役の工藤監督に期待した。

 同じく小園1位を公表したのがオリックス。長村裕之球団本部長は「小園選手に決めました。将来、内野の要として引っ張ってくれる」と話した。ドラフト会議前日に公表するのは2年連続。1年前は西武との競合で、福良前監督が田嶋の当たりクジを引いた。

 今年の担当は西村新監督。ロッテ監督時代に2勝1敗の実績を持っており「自信はあります。どっちの手で引くかは決めているが、それは内緒」と笑みを見せた。

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