社会人で開花 ヤクルト5位の新日鉄住金広畑・坂本、目指すは杉内2世

[ 2018年10月25日 21:33 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

ヤクルト5位指名を受けヤクルトを手にガッツポーズを決める新日鉄住金広畑・坂本光史朗(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 社会人で頭角を現した左腕が、プロの門を叩く。25日のドラフト会議で、ヤクルトから5位指名を受けた新日鉄住金広畑の坂本光士郎(24)は「すごくうれしいの一言です。杉内投手を目標にやってきた。開幕1軍を目指します」と、気持ちを新たにした。

 広島・如水館では2年夏に控え投手で甲子園出場も、2年秋の新チームになっても3番手投手だった。日本文理大時代は4学年が280人、投手だけで100人もいるような大所帯だった。当時を振り返ったときに「自分がベンチ入りできるとは思っていなかった」と、選手層に驚いた坂本。それでも、ひたすら遠投して肩を鍛えた。

 その結果、如水館時代は135キロ止まりだった球速は、日本文理大で145キロまで進化。社会人1年目のJABA京都大会では148キロと、伸び続けた。「持ち味はストレート。そこは(プロでも)変えずにいきたい」と言い切れるまでになった。

 大学時代に覚えたカットボールとツースームも、威力を増した真っ直ぐとの相乗効果を生み、4年時には先発1番手に昇格。社会人では1年目から主力となり、プロ関係者の間でも話題になるようになった。

 以前、「大学時代はそんなにたいした選手でもないのに、(新日鉄住金)広畑に決まった。注目されるのは自分の中でうれしいこと。そんな選手にちょっとずつなってきているので、結果を出していきたい」と語っていた左腕。1メートル80、75キロの細身の体をマウンドしならせて“杉内2世”を目指す。

続きを表示

2018年10月25日のニュース