元ロッテ渡辺氏「絶対に海外で通用する」西武・牧田のサブマリン

[ 2017年2月3日 08:10 ]

歴代侍の金言 新日鉄住金かずさマジック・渡辺俊介投手兼コーチ

WBC連覇に貢献した渡辺
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 ロッテ時代に第1、2回大会の連覇に貢献した新日鉄住金かずさマジックの渡辺俊介投手兼コーチ(40)が、今回の侍ジャパンで「重要な役割をすると思う」と感じる男がいる。同じアンダースローの西武・牧田だ。

 渡辺は06年は3試合、13回2/3を投げて防御率1・98。09年も2試合、2イニングを無失点だった。「世界一低い」と評されたリリースポイントから繰り出す球で、海外の打者を苦しめた2大会。海外勢にも下手投げや横手投げはいるが「ほとんどがゴロを打たせるシンカー投手」だといい「牧田は直球は空振りが取れ、スライダーも浮き上がる軌道で投げられる。(海外勢は)それに対して全く免疫がない」と話した。

 投げる球の軌道に加え、昨季の平均投球間隔が8秒1で両リーグ最短だった牧田の投球テンポも武器になると感じている。「国際試合では審判も含めてテンポが速く、ストライクゾーンにテンポよく投げ込める」。牧田が代表入りした後には「おまえ、絶対に通用するから頑張ってね」と直接激励したという。

 2大会で先発、中継ぎの両方を経験。投手起用については「普段一緒のチームでやっている選手じゃない。(ベンチが)迷ってたり、あいまいな感じが伝わるとやりづらい」と、あらかじめ明確にしておくべきと指摘した。06年大会の王貞治監督は「走者がいる場面なら普段中継ぎをしている投手を先に投入して、無走者、もしくは回の頭から第2先発を投入した」とし、「こうやって使うよと本人たちに早めに伝えるのは安心感につながる。普段主戦で投げている投手ばかりなので、何でもできるように対応しておけというのは慣れていない」と提言した。 (東尾 洋樹)

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2017年2月3日のニュース