【追球】空振りより凡打を 浅い握りで小さく落とす雄星の新球フォーク

[ 2017年2月3日 09:30 ]

ブルペンでフォークを投げる菊池
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 従来のフォークのイメージと違う。習得中の新球のイメージを聞くと、西武・菊池は言った。「今日のブルペンで投げた球は落ちすぎですね。そんなに落ちず10センチぐらいでいい。落とそうとすると腕の振りも小さくなる。直球と同じ腕の振りで投げることを考えている」

 フォークは球の回転数を抑えることで変化が大きくなる。佐々木主浩、野茂英雄といった名手は、落差の鋭い宝刀で三振の山を築いた。指が長い投手は球を深く握れることから適性があるとされる。だが、菊池は違う。「僕は指が短い。今までフォークを試して投げたのも数球ぐらいかな、握りも浅い」と明かす。

 求めるのは落差でない。140キロ近い球速で縦に小さく落ちる軌道だ。150キロ超の直球を待っている打者のバットの芯を外すことに主眼を置く。人さし指と中指は縫い目にかけず、実像はスプリットに近い。助言を送った森投手コーチは「落ちるというより手元で沈むイメージ。(落ち幅は)球1個、半個分でいいと思う」と語った。

 昨季までは直球、スライダーをファウルされ粘られるケースが多かった。縦の変化が加われば配球術も広がり、球数も減る。「まだいい球は3球に1球ぐらい。これからどんどん精度を高めていきたい」と進化を目指す。 (平尾 類)

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