西武・辻監督、父に手向けのV届ける…キャンプイン1日に死去

[ 2017年2月3日 05:30 ]

父親の死去を報告する辻監督
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 西武・辻監督の父、広利(ひろとし)さんが1日午後10時23分に心不全のため、佐賀県内の病院で息を引き取った。86歳だった。キャンプ2日目の練習を終えた指揮官は、通夜および告別式に参列しない意向を語った。「“オレのことはいいから野球を頑張れ”と言うでしょう。佐賀弁で“こんでよか”とね」。声は震えていた。

 覚悟はしていた。1月30日に佐賀に戻り、意識もうろうとしていた広利さんと対面。「ありがとうと感謝の言葉を伝えた。親父の目が開いて(周囲が)びっくりしていた」。31日に佐賀から羽田空港へ。そのまま自宅に戻らず「(2月1日は)プロ野球界の元日。私がいないと」とキャンプ地の宮崎に飛んだ。

 大工の棟梁(とうりょう)だった広利さんは西武の前身・西鉄の熱烈なファンだった。佐賀県小城市の自宅から布団を積んだ車で、辻監督は本拠地の平和台球場に連れて行ってもらった。当時は故稲尾和久氏、池永正明氏らが主力として活躍。指揮官が社会人・日本通運から西武入りを熱望したのも広利さんの存在が大きかった。

 全体練習前に選手を集め、「今こういう立場でいられるのはお父さん、お母さんのおかげ。感謝の気持ちを持って野球をやってほしい」と伝えた。常勝軍団復活、野球が大好きだった父への恩返しになる。「おふくろと一緒に天国から見守っていると思う。優勝したいですね」。最後は鋭いまなざしで前を見据えていた。(平尾 類)

 ▼炭谷(選手会長)家族は大事にしないといけないと思った。監督を胴上げしたい。

 ▼菊池 本当に改めて監督を胴上げしたいなと思った。監督についていって秋にいい結果を報告したい。

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