桐光学園 11点コールド8強!松井、逆転V打

[ 2013年7月23日 06:00 ]

<桐光学園・横浜商大高>3回1死二、三塁、中野の三塁打で二走・松井は一気に生還

神奈川大会5回戦 桐光学園11―1横浜商大高

(7月22日)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は22日、31大会で125試合が行われた。神奈川大会では桐光学園が横浜商大高を11―1の5回コールドで下し、ベスト8進出。昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会記録を樹立した松井裕樹投手(3年)は5回4安打4三振1失点で完投し、打っては逆転二塁打を含む2安打2打点と活躍した。23日は31大会で110試合が行われる。

 二塁に向かって全力疾走しながら、右拳は強く握られていた。自らを救う逆転2点二塁打。松井は二塁ベース上で手を叩き、喜びを表現した。

 「直球を思いっきり振ったら、ヒットになった。ビハインドだったので何とか逆転したいと思った。自分が決めることができてよかった」

 3回、横浜商大高に1点を先制され、チームメートから「切り替えていこう」と声を掛けられた。打撃で取り返す。その裏、1死満塁で打席が回ってきた。外角低めの直球を捉え、左中間を深々と破った。5番打者としての勝負強さを発揮し、投げるだけの選手ではないことを見せつけた。

 今年1月、松井は明かした。「小さい頃は巨人ファン。高橋由伸さんが好きでした」。天才打者と同じ左打ち。右足を高く掲げる打撃フォームはそっくりだ。右足を地面に強く踏み込み、下半身にパワーをためる。だから1メートル74の小柄でも遠くに飛ばすことができる。2回にも二塁打。バットの先端でも左中間を破った。右手の小指をグリップエンドにかけるのも高橋由と一緒。手首を柔らかく使いバットの操作をスムーズにするからだ。

 昨夏の甲子園でも本塁打を放ち、高校通算本塁打は8本。冬場にウエートトレーニングと走り込みで下半身を強化し、一回り大きくなった。その成果が打撃でも生かされた。以前は野呂雅之監督から「三振かホームランの選手」と評されていたが、今大会から「全ての部分で自信をつけてきている」と語り、打順は6番から5番に昇格した。

 14日の相洋との2回戦以来、中7日での登板。「久しぶりだったので、序盤ちょっと力んだ」と最速145キロの直球と決め球のスライダーが高く浮いた。3回まで1三振。だが、自らの逆転打などで3回に一挙5点を奪うと「点数を取れてから楽に投げられるようになった」という。力みが消え、低めに球が集まりだした。4、5回は今春から本格的に使い始めたチェンジアップを効果的に使い、3三振を奪った。

 5回に水海の満塁弾でコールド勝ちを決めた。わずか64球で試合を終えられたのは大きい。24日の準々決勝・横浜戦から決勝まで5日で3試合。「1週間で運命が決まると思う。あと3つ、しっかり取りたい」。投げて打つ。チームを助け、自らを助けるために。

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