大谷 いわき支援打!賞金100万円寄付に前向き

[ 2013年7月23日 06:00 ]

<全パ・全セ>8回1死三塁大谷が同点適時中前打をち長谷川に促されてベンチに向かってVサイン

マツダオールスターゲーム2013第3戦 全パ3―1全セ

(7月22日 いわき)
 マツダオールスターゲーム2013は22日、東日本大震災の復興支援試合として福島県いわき市のいわきグリーンスタジアムで行われ、全パが全セに3―1で逆転勝ちした。途中出場した日本ハム・大谷翔平投手(19)は8回に中前への同点適時打で球宴初打点をマーク。敢闘選手賞(賞金100万円)を獲得し、被災地への寄付にも前向きな姿勢を示した。

 最後もやっぱり大谷が主役だった。第3戦の敢闘選手賞100万円に続き、3試合を通じてファンに夢や希望を与えた選手に贈られる「スカイアクティブテクノロジー賞」も受賞。大粒の雨が降りしきる中、「凄く楽しかったし、こういうところでできてうれしかった」と表彰台で爽やかスマイルを振りまいた。

 この日は先発を外れ、7回の右翼の守備から出場。外野席に招待されていた4000人の子供たちは、その姿に大いに沸いた。0―1の8回、先頭の陽岱鋼(ヨウダイカン)が右翼線二塁打で出塁し、今江の右邪飛で1死三塁となったところで打席が回ってきた。そして、山本哲の内角直球を中前へ運んだ。

 一塁ベース上では、「ピース」のサイン。ソフトバンクの松田が発案した全パの共通ポーズだ。この3試合で19歳はすっかりチームになじんでいた。「前進守備ではなかったら二ゴロ。今江さんの進塁打が僕の安打につながった」と謙遜したが、第2戦での初安打に続き、高卒新人としては86年の清原(西武)以来の打点もマーク。逆転劇の立役者となった。

 同じ東北の岩手出身。いわき市での球宴を前に、大谷は「東北は生まれ育った場所。福島の方も被害は大きかったと思う。少しでも勇気付けられるプレーができれば」と話していた。11年3月11日、内陸部にある花巻東は校舎などに被害はなかったが、自宅を津波で流されたチームメートもいた。震災直後は練習前に必ず全員で黙とうするなど「震災」を忘れたことはない。今月10日、プロ初本塁打を仙台のKスタ宮城で放ち、球宴では福島のファンの心を熱くした。

 一昨年はチームメートの稲葉がKスタ宮城での第3戦でMVPを獲得し、賞金300万円を宮城県スポーツ少年団に寄付した。試合前には「獲れたら(寄付など)考えたいし、獲れるように頑張りたい」と宣言。有言実行で賞をゲットした19歳は「獲ると思っていなかったので親と相談して決めたい」と復興支援に前向きな姿勢を示した。

 一方、スカイアクティブテクノロジー賞の賞品であるマツダ車「アテンザ」には「免許を持っていないので…」と困り顔。オフに免許を取得する選手も多いが「1年目はオフの流れも分からない。車も親と相談して決めたい」と初々しかった。

 投手として157キロを出した第1戦の「二刀流」に始まり、第2戦は1番打者として初安打、そして第3戦は2つの賞を手にした。スター選手が集った真夏の祭典で、ルーキー大谷は誰よりも輝いていた。

 ▼全パ・栗山監督(大谷について)これからが大変。この球宴は自信になるけど、責任が生まれる。後半戦開幕から野手で使うけど、投手の方はだいぶ疲れているので体の状態を見て、立て直してからになる。

 ▼大谷の父・徹さん(51) まだ終わったばかりなので、(賞金の使い道は)本人と相談します。雨で中止にならずに福島でやれたのもよかったですよ。プレーを見てもらえたのは本人もうれしかったと思う。

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