JX―ENEOS石川 プレーボール弾で連覇王手

[ 2013年7月23日 06:00 ]

<JX-ENEOS・東芝>1回、JX-ENEOS・石川(右)は左中間に先頭打者初球先制ソロを放ちナインとハイタッチ

第84回都市対抗野球準決勝  JX―ENEOS7―1東芝

(7月22日 東京ドーム)
 JX―ENEOS(横浜市)が、61、62年に前身の日本石油が達成して以来51年ぶりとなる連覇に王手をかけた。今大会初めて1番に起用された石川駿内野手(23)が先頭打者本塁打を含む2安打4打点と大活躍。東芝(川崎市)との神奈川対決を7―1で制した。またJR東日本(東京都)は新日鉄住金かずさマジック(君津市)を破って3年連続決勝進出。2年連続同カードとなった決勝戦は、23日午後6時から行われる。

 いきなりチームを勢いづけた。初回。公式戦初の1番に起用された社会人1年目・石川が初球を左中間席に運んだ。今大会自身3本目のアーチはプレーボール弾。ここまで3試合連続逆転勝ちしてきたチームにとって、待望の先制点だった。

 「始球式のボールを1球見ていたのが良かった。初球だけど、2球目のつもりでいきました」

 積極的な姿勢が持ち味の天然キャラだ。始球式には今年1月に野球殿堂入りした元広島の外木場義郎氏が登場。現役時代、3度のノーヒットノーランを達成した同氏の「速球」を空振りしたことで「楽に打席に入れた」と笑う。大会直前のオープン戦で「待て」のサインを見落として凡退。大久保秀昭監督に激怒されて1回戦では出番がなかったが、6番で起用された2回戦で逆転3ランを含む2本塁打。信頼を取り戻し、大一番で斬り込み隊長に指名された。

 トドメも石川だ。3点リードの8回2死満塁。大久保監督に「おまえなら打てる」と耳打ちされ、再び初球を叩いた。走者一掃の左翼線二塁打。都市対抗では初対決となった東芝に引導を渡した。

 神奈川のライバル対決を制して51年ぶりの連覇に王手。前年優勝チームは補強選手の制度が適用されないが、新人の石川がチーム力を底上げしている。慶大の1学年後輩である東芝・印出順彦監督との対決も制した大久保監督は「石川が火付け役になってくれた」と采配が的中してニヤリ。「ライバルの神奈川のチームに勝ったのだから、次は絶対に負けられない。越えられない山はない。選手の底力で越えたい」と力強く宣言した。

 あと1つ。昨年の優勝をスタンドで見守った石川は言った。「同じ舞台に立てるとは思ってなかった。ここまで来たら絶対に勝ちたい。51年前のことは全く知らないですけど」。半世紀ぶりとなる偉業へ、重圧はない。

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