小久保 2安打で王手「あしたの1打席目は震えるかも」

[ 2012年5月23日 06:00 ]

<ソ・広>8回2死一塁、左前に通算1999本目の安打を放ったソフトバンク・小久保

交流戦 ソフトバンク9-1広島

(5月22日 ヤフーD)
 8点リードの8回2死一塁。一発狙いでもいい場面だったが、ソフトバンク・小久保は指1本分、バットを短く握って打席へ入った。今村の初球、144キロの内角直球を左前にはじき返した。通算1999安打。一塁ベース上で少しだけ、表情が緩んだ。代走を送られ、ベンチへ引き揚げる。そこにはナインの笑顔の輪が待ち受けていた。

 「(2死から四球を選んでくれた)マッチ(松田)の粘りに応えました。あしたの1打席目は震えるかもしれん。個人的なことは早く終わらせて、チームの戦いに集中したい。だから、あした決めます」

 1998安打目は初回1死一、二塁。追い込まれながらも、バリントンの外角スライダーに逆らわず右前に運んだ。偉業まで残り3本を本拠地で決めるべく、小久保はオフの21日も動いた。風水で良いとされる方角の温泉地へ出向き、運気を上げる開運方法「方位取り」に取り組んだ。

 試合後。「1000本の時はホームラン。理想は…」と言いかけた小久保は、首を振った。「何でもいい。内野安打でもいいです」。不惑のプロ19年目。「いよいよですね」。快音とともに、金字塔を打ち立てる。

 ▼ソフトバンク・秋山監督(2000安打にあと1本の小久保に)あした(23日)決めて!

続きを表示

2012年5月23日のニュース