マエケン堂々3冠!リーグトップタイ4勝だ

[ 2010年4月28日 06:00 ]

<広・横>8回、下園を空振り三振に打ち取りガッツポーズの前田健

 【広島3-0横浜】8回125球、4安打無失点に抑えながら0―0のまま代打を送られた広島・前田健に、ようやく打線が得点をプレゼントしてくれた。そして、リーグトップタイとなる4勝目を手中にした。

 「緊張感のある中での試合だから、いい投球ができるというのもある。今年はこういう試合を勝っていくのが自分の課題だし、僕としては(投手戦は)嫌じゃないどころか、いいと思ってます」

 前田健の今季6試合の登板試合で、チームの得点は最多4点。低迷するチームにあって常に孤軍奮闘のマウンドを強いられているが、それでも愚痴のひとつもこぼさない。それどころか「年齢に関係なく、責任感を持ってマウンドに上がっている。チームの連敗なら自分が全部止める。そういう意味でも、きょうは役割を果たせた」と言い切った。これで勝利数とともに防御率1・53、奪三振45もリーグトップに立ち、堂々の3冠。3、4月の月間MVPの最有力候補に躍り出た。

 22歳のこの姿、そして心意気に、野村監督も「マエケンを見ていると、佐々岡(真司)や黒田(博樹)のように、エースと呼ばれていた投手を思い出す」と最大級の賛辞を送った。

 ≪広島投手の4勝は佐々岡以来≫前田健(広)が8回無失点で今季リーグ最多タイの4勝目。防御率1・53、45奪三振はともに単独トップに立った。広島の投手が4月までに4勝するのは、00年に佐々岡真司が5勝して以来10年ぶりだ。今季は6試合中5試合が8イニング。パでは成瀬(ロ)が8イニング以上5試合で並ぶが、セで前田健に次ぐのは館山(ヤ)の3試合と安定感は群を抜いている。

 ▼広島・大野投手コーチ(前田健が好投を続けていることに)彼が一番若いんだから、先輩たちも意地を見せてほしい。

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2010年4月28日のニュース