最速男は誰だ!五輪3枠争う100メートル9秒台決戦 山県の敵は「自分」 桐生は戦闘モード

[ 2021年6月24日 05:30 ]

陸上日本選手権を前にオンラインで取材に応じる山県(共同)
Photo By 共同

 東京五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)が24日、開幕する。男子100メートルの日本記録保持者・山県亮太(29=セイコー)、桐生祥秀(25=日本生命)らが23日、オンライン会見に出席し、決意を表明した。24日に予選と準決勝、25日に決勝を実施。参加標準記録を突破し3位以内に入った選手が代表に決まる。

 追う立場から追われる立場になった。それでも山県は落ち着いている。オンライン会見は明るい笑顔で始まり、いつもの柔らかいオーラのまま進んだ。「今の自分に必要なことを積極的にチャレンジしたい」。戦う相手は周囲ではなく自分の課題と言い聞かせた。

 6日の布勢スプリントで9秒95の日本記録を出した。サニブラウンの記録を0秒02塗り替えた歴史的なレースだが、不満が残った。得意であるはずの序盤で、多田に先行を許した。日本新の疲労が抜けた後、今大会に向けてスタート後の序盤の走りを磨いてきた。

 「多田選手もスタートが速いが、自分も負けないように改良を加える必要があると感じた。(練習をしたのは)主にそこですね」

 鬼スタートを決めて、最初から最後まで首位を譲らない完全Vこそ理想の形。過去の五輪イヤーは、12年が3位、16年が2位で代表になった。“外さない男”は今も不変だ。

 日本人初の9秒台男の桐生は、山県とは対照的に表情がこわばっていた。5月半ばに痛めた右アキレス腱の状態が思わしくなく、追い風参考記録で10秒01を出した6日の試合の後も「完全に治っていない。走り込みができていない」と明かした。

 24日の予選、準決勝、25日の決勝へ、早くも戦闘モードに入っている。3学年上の盟友の日本新について聞かれると「その選手と戦う。記録については答えたくないです」とシャットアウト。ともに五輪参加標準記録を突破しており、3位以内で代表になる。長く100メートル戦線を引っ張る2トップが勝負を盛り上げる。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年6月24日のニュース