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五輪3枠争う男子100メートル 担当記者のイチ推しはこの選手だ!

[ 2021年6月24日 05:30 ]

練習するサニブラウン(左)
Photo By 代表撮影

 ≪サニブラは普通じゃない≫厳しい状況を承知で、サニブラウンを推したい。20年は一度も競技会に姿を見せず、約1年8カ月ぶりの実戦となった5月31日のレースは追い風3・6メートルで10秒25。映像を見た限り持ち味の後半に伸びを欠いた。普通なら日本一争いは難しいが、サニブラウンは普通ではない。日本勢で唯一、9秒台を2度マーク。世界大会の個人種目で決勝を知るのも、日本ではサニブラウン(17年世界選手権200メートル7位)だけだ。16年は日本選手権1週間前に左太腿を痛め、リオ五輪へのスタートラインに立てず。あれから5年、TOKYOへ疾走する22歳を見たい。(杉本 亮輔)

 ≪桐生の“強さ”生きるはず≫桐生は逃げない男だ。涙を流すほど悔しい結果に終わっても、フライングで失格になっても、レース後の取材に真正面から応じてきた。勝った時はみんなしゃべるが、負けた時の対応はアスリートによってさまざまだ。こちらとしてはたとえノーコメントでも、短く切り上げられても、心情は分かる。しかし、100メートルの第一人者は、コーチの手を焼かせるほど気分屋だった時代から、必ず質問者の目をジッと見て、いくつもの問いに答えてきたのだ。現実から目を背けない強さは大一番で生きるはず。同じスタンスを感じる山県、小池も推す。 (倉世古 洋平)

 ≪常に進化追い求める小池≫小池は同学年の桐生に2年遅れて19年に9秒台に突入した。その年は遠征を繰り返して海外トップ選手の試合への取り組み方などを学び、日本選手3人目の偉業につなげた。シーズン後に聞けば、良いところは吸収して駄目なら変えるというスタンスのようだ。それは今でも継続している。マッチョ化したと思えば、今季は5キロ減で初戦に臨み、優勝した。ここまで公認記録で10秒0台は出ていないが、五輪への試行錯誤中とみれば合点がいく。決勝に一発合わせてくる可能性は十分。好調山県との慶大OBワンツー、桐生との共演も期待したい。(河西 崇)

 ≪“職人気質”の山県は本物≫ 同世代で陸上をやっていた立場として、エールも込めて山県優勝を予想する。近年の度重なる負傷離脱で下降線をたどってもおかしくはない中、五輪イヤーで大台を突破する調整能力には舌を巻いた。慶大2年時の12年に10秒08をマークしてから約9年、ベテランの域に入ってもコンスタントに記録を出し続ける強さは本物だ。学生時代から自身の走りを研究し、夜遅くになっても納得するまで練習を繰り返す姿勢はまさに職人気質。山県と競い合って長年男子短距離界をけん引してきた桐生も推したい。ともにリレーを含めた精神的支柱となるはずだ。(鳥原 有華)

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2021年6月24日のニュース