男子100メートル「史上最速決戦」を制するのは…「ピッチ数」「歩幅」「トップスピード」データで分析

[ 2021年6月24日 05:30 ]

データで見る男子100メートル王者

ピッチ数ランキング
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 陸上・日本選手権男子100メートルに出場する注目6選手、「ビッグ6」の持ち味を、データを基にして紹介する。「トップスピード王」、「高速ピッチ王」、「歩幅王」のランク付けから見えて来たものとは?「史上最速決戦」を制するのは誰か。そして、東京五輪代表3枠をつかむのは果たして――。 (企画・構成 倉世古 洋平)

 日本陸連の科学委員会はさまざまな種目を分析している。その資料の中から、男子100メートルの主な3つの指標をピックアップ。注目6選手の自己記録の数値を、指標ごとに比べた。

 ただし、サニブラウンが19年に米国で出した9秒97は分析できないため、10秒02時の数値で代用した。

 「トップスピード」は、記録に欠かせない能力。科学委員会は、9秒台の条件に「レース中の最高速度が秒速11・6メートルを超えること」と基準を定めるほどだ。トップの桐生の秒速11・67メートルは、時速に換算すれば、ちょっと速い原付バイク並みの約42キロ。ボルトの世界記録9秒58は、秒速12・35メートルだった。

 「ピッチ数」と「歩幅」は、平均値ではなく、最高速度時のもの。小池は回転の速さ、サニブラウンは歩幅の広さが速さの原動力になっている。

 レース展開を分類すれば、山県と多田が「先行逃げ切り型」。サニブラウン、桐生、小池が「中盤抜け出し型」で、ケンブリッジが「終盤追い込み型」に分けられる。

 大会記録は、19年サニブラウンの10秒02。ヤンマースタジアム長居の記録は、17年山県の10秒00。日本選手権初の9秒決着となれば、東京五輪での決勝進出へ夢が広がる。

 ▽男子100メートルの五輪代表争い 枠は3。山県、サニブラウン、桐生、小池、多田の5人は、東京五輪参加標準記録の10秒05を突破しているため、3位以内に入れば代表に決まる。ケンブリッジは、昨年の10秒03が世界陸連の公認期間外だったため、10秒05を突破して3位以内に入る必要がある。

 データ算出のベースになった大会は以下の通り。

 【山県亮太】21年布勢スプリント(追い風2.0メートル)

 【サニブラウン・ハキーム】19年日本選手権(向かい風0.3メートル)

 【桐生祥秀】17年日本学生対校選手権(追い風1.8メートル)

 【小池祐貴】19年ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(追い風0.5メートル)

 【多田修平】21年布勢スプリント(追い風2.0メートル)

 【ケンブリッジ飛鳥】20年ナイトゲームズ・イン福井(追い風1.0メートル)

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