元関脇・玉ノ富士の先代片男波親方が死去 21日に肝臓がんで 71歳

[ 2021年6月24日 19:05 ]

大相撲元関脇・玉ノ富士の大野茂さん
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 自衛隊を経て再入門した異色の経歴を持つ大相撲の元関脇・玉ノ富士で、先代片男波親方の大野茂(おおの・しげる)さんが21日に大分県内の病院で肝臓がんのために死去した。24日、日本相撲協会が発表した。71歳だった。葬儀・告別式は家族葬にて執り行われた。

 大野さんは栃木・那須郡那珂川町出身。67年夏場所で片男波部屋から初土俵を踏んだが1場所出場したのみで一度角界を離れ自衛隊に入隊。2年で満期除隊し再び片男波部屋の門をたたき、70年秋場所に再出世した。

 74年秋場所に新入幕。76年秋場所に新三役昇進を果たし78年初場所では4大関を撃破した。最高位は関脇。81年九州場所で引退し、87年10月からは片男波部屋の師匠として現師匠の玉春日や玉海力、玉乃島(現放駒親方)らを育てた。九州場所部長などを務め2014年に65歳の定年を迎えたが、相撲協会の再雇用制度の適用第一号となった。

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2021年6月24日のニュース