渋野「優勝しかない」 全米女子プロ選手権2位以上で自力逆転五輪切符

[ 2021年6月24日 05:30 ]

渋野日向子
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 逆転での東京五輪代表入りを目指す渋野日向子(22=サントリー)が24日に開幕するメジャー、全米女子プロ選手権(ジョージア州アトランタ・アスレチック・クラブ)に臨む。日米で24~27日に行われる大会を経て、28日付の世界ランキングで各国原則上位2人の代表が決定する。日本勢1番手の同11位の畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)の代表入りが確実。渋野は4番手から残り1枠をつかむべく、大一番に挑む。

 単独2位以上――。これが自力での逆転五輪切符獲得へ、渋野に課せられた条件だ。2番手の稲見、3番手の古江が戦う国内ツアーと比べ、今大会の世界ランク反映ポイントは約5倍。ただし、それだけ厳しい戦いが待ち受けるということでもある。「五輪を意識する余裕がないので自分のゴルフに集中するしかない」と率直な思いを語る一方で、心の底では闘志も燃やす。

 「オリンピックの選手になるためには、優勝するしかないくらいの勢いだと思う。できないって言ったら“最初から諦めとるやん”ってなる。最大限の結果が出せるようにはしたい」

 世界一を決める海外メジャー。今季ここまでの2戦はいずれも予選落ちした。その中で前回の全米女子オープンでは19歳の笹生優花が優勝。4月のマスターズ制覇の松山英樹に続く日本勢の快挙に「マジでしびれた。自分頑張れよって感じ」と刺激をもらった。

 今大会で約3カ月の米ツアー参戦を終えて帰国する予定。隔離期間を経て、国内ツアー3試合に出場するプランもある。「3カ月、何が成長できたかなって。ショットは日本を出る前より、精度は高くなっていると思う」。東京五輪代表争いが決着する一戦。米挑戦の集大成を見せる。

 ≪女子の世界ランキング≫06年から導入され、ツアーのレベル、選手層に応じて点数が割り振られる。選手の順位は過去104週(2年間)の大会で獲得した合計ポイントを出場試合数(下限は35試合)で割った平均ポイントで順位付けする。直近13週の点数が重視され、それ以前の91週の点数は一定の割合で減算される。

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