ドラコンプロ・杉山美帆の飛距離アップレッスン “ボールに力が伝わるフィニッシュをつくろう!”

[ 2020年1月24日 12:00 ]

右足かかとを浮かせてフィニッシュを迎える杉山美帆プロ
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 2019年の「日本ドラコン選手権」で309ヤードという驚異的な飛距離で優勝した杉山美帆プロの飛ばしレッスン。第11回目のテーマは“フィニッシュ”です。杉山プロによれば、飛距離を稼げない人は、右足に体重が残りがちだと言います。しっかりと左足に体重を乗せたフィニッシュをつくることができてこそ、ボールにパワーを伝えた証拠となります。左足1本で立てるようなフィニッシュをつくりましょう。

 もしも、「フィニッシュはボールを打った後の形だから、特に気にする必要はない」と考えているなら大きな誤解です。フィニッシュの形にこそ、飛距離アップできるかどうかの理由が隠されています。飛距離を伸ばしたいなら、ボールにパワーが伝わる正しいフィニッシュを身につけましょう。自分が正しいフィニッシュをしたかどうかを確認するには、右足の裏がどこを向いているかが重要です。

 正解は右足の爪先だけが地面に着き、足の裏が目標の反対を向いている形です。これだと、体重が左足にしっかりと乗っているので、インパクトでボールにパワーを伝えることに成功しています。

 飛距離を稼げない人は、右足の裏全体が地面に着いたままのベタ足になっています。これだと、右足に体重が多く残り、ボールにパワーを伝えることができません。

 それでは、どうすれば右足の裏を目標の反対に向けることができるのでしょうか。ダウンスイングからインパクトにかけて、腰を回していくと同時に、右足の膝から下を一度左足の方へ倒します。右足の内側だけを地面に着け、外側を浮かせるイメージです。その後で右足かかとを浮かせていくと、右足の裏をスムーズに目標の反対に向けることができます。

 イメージしにくい人は、右足太ももの内側を左足太ももの内側にくっつけるようにしても構いません。結果的には同じ形になります。

 絶対に避けたいのは、ダウンスイングで右膝が前に出てしまうことです。これだとお腹が上を向いた形になり、クラブフェースが開いた状態でインパクトを迎えます。ボールに力を伝えることができないどころか、プッシュアウトやプッシュスライスの原因になります。

 下半身を正しく使えることができれば、フィニッシュでは左足1本で立てるぐらいのバランスをキープできます。このとき、両足の太ももはくっついています。逆に、右膝が前に出たフィニッシュの人は両足の太ももがくっつきません。一度チェックしてみましょう。

 ◇杉山 美帆(すぎやま・みほ)1989年(平元)2月3日生まれ、埼玉県出身の30歳。8歳でゴルフを始める。拓大紅陵高卒。15年ATPミニツアー賞金ランキング3位。ドラコン自己ベストは320ヤード。1メートル63、53キロ。レッスンや自身の活動をYouTube「美スイングゴルフ」で配信中。

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2020年1月24日のニュース