【玉ノ井親方 視点】ケガ→稽古不足響いた豪栄道 治して大関復帰を目指せ

[ 2020年1月24日 07:45 ]

大相撲初場所12日目 ( 2020年1月23日    両国国技館 )

支度部屋で厳しい表情の豪栄道(撮影・西海 健太郎)
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 貴景勝は危なかった。栃ノ心に右を差され土俵際まで押し込まれ、左からの小手投げで何とか逆転勝ちした。相手にまわしを取られ、じっくり攻め込まれていたら、結果は違っていたはずだ。一方の栃ノ心は右を差した後の出方が良くなかった。真っすぐ正面に出すぎてしまった。差したら差した方に寄っていかないと、投げを打たれたり、小手に振られる。右を差したのであれば右に寄るのが定石だった。

 貴景勝はここで星を落とさなかったのが大きい。1敗の正代も徳勝龍も気持ちが入った相撲を取っているが、残り3日となって重圧もかかってくる。しっかりくらいついていけば逆転の可能性は広がる。

 カド番の豪栄道はケガの影響による稽古不足が響いた。ケガを治してもう一度自分の相撲を取り切れるようになれば、大関復帰も難しいことではない。 (元大関・栃東)

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