照ノ富士が6年4カ月ぶり十両優勝 大翔鵬敗れて決定、史上6人目の全勝へあと2

[ 2020年1月24日 16:27 ]

大相撲初場所13日目 ( 2020年1月24日    両国国技館 )

<大相撲初場所13日目>琴ノ若(左)をきめ出しで破る照ノ富士(撮影・村上 大輔)
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 元大関で返り十両の西13枚目・照ノ富士(28=伊勢ケ浜部屋)が十両優勝を果たした。3敗で追っていた大翔鵬(25=追手風部屋)が先に敗れて優勝が決定。その7番後の取組では東2枚目の琴ノ若(22=佐渡ケ嶽部屋)をきめ出しで破り、無傷の13連勝で花を添えた。照ノ富士の十両優勝は、2013年秋場所以来6年4カ月ぶり2度目となった。

 優勝が決まってから土俵に上がったことには「うれしいっちゃうれしいけど、負けて優勝というのは恥ずかしいこと。できれば勝って優勝したいと思って上がった」とここまでとは違って勝負にこだわった。当たってすぐに左の前まわしを引き、まわしが切れると両腕を抱えて前に出た。「下から下から。そういう意識でいった。勝って良かった」と振り返った。

 両膝の故障などで序二段まで番付を落としたが、復帰してからは順調に番付を上げるとともに体の状態も良くなってきた。今場所の相撲については「脚が出てるんじゃないですかね。少しずつすり足もできる状態になった」と自身も復調を感じている。

 残り2番も勝てば、14年秋場所の栃ノ心以来、史上6人目の15戦全勝優勝となるとともに、18年初場所以来の幕内返り咲きも見えてくる。「次の場所につなげるには残り2番も力を出し切って相撲を取らないといけない」。優勝の余韻に浸ることはなく、全力を出し切ることを誓った。

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2020年1月24日のニュース