マラソン界に衝撃!設楽、3・1東京マラソン2時間5分台なら…五輪切符辞退も

[ 2020年1月24日 05:30 ]

東京マラソンに向けて宮崎で走り込む設楽悠太(左)と兄・啓太
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 男子マラソンの設楽悠太(28=ホンダ)が23日、合宿先の宮崎市内で取材に応じ、3月1日の東京マラソンで東京五輪出場権を獲得しても、2時間5分台のレースだった場合は代表を辞退する可能性を示した。5分台では世界と戦えないのが理由。また、東京マラソンを国内最後とすることも宣言した前日本記録保持者のレースに、注目が集まる。

 東京五輪開幕までちょうど半年。マラソン界に再び“衝撃”が走った。宮崎市内で取材に応じた設楽は、次のレースとなる東京マラソンで争う東京五輪代表最後の1枠について、獲得しても辞退する可能性に言及した。

 「2時間5分台なら(代表を)辞退すると思う。4分台を出せたら少しは(世界と)勝負ができるというのは自分の中にある」

 MGCファイナルチャレンジの1レースとなる東京マラソンでは、2時間5分50秒の日本記録を上回った日本人最上位選手が五輪代表に内定する可能性がある。しかし、設楽は「2時間4分台で走らないと、五輪で走る資格はない」と持論を展開。世界と戦えなければ、五輪出場に意味がないという考えを強調した。

 さらに、2年前、16年ぶりに男子マラソン日本記録を更新した思い出の大会を国内ラストランにする決意も示した。「今回の東京が日本でマラソンを走るのが最後になると思う。最後に日本で走るマラソンはしっかり結果を残して終わりたい」

 東京を国内最後に、という思いは昨年9月に行われた東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で芽生えたという。五輪切符獲得のためけん制しあう選手たち。序盤から世界基準のタイムで独走した設楽は終盤に失速し14位に終わった。

 そのレースで感じたのは日本マラソン界への危機感だった。「いつまでもMGCのレースみたいなことをやっていても、日本のマラソンの成長はないなと思っていた。自分が海外マラソンに挑戦して日本のレベルを盛り上げられたらいい」と激白した。

 東京マラソン後は、国内に練習拠点を置きながら、海外のマラソンへ積極的に出場する青写真を描く。世界最高峰のレース「ワールドマラソンメジャーズ」の転戦も視野に入れており「たくさんお金を稼げるところがスポーツの魅力。マラソンを目指す子供たちのためにも、頑張ればこのくらい稼げるんだというのを走りで伝えたい」と設楽。果たして、発言の真意と結末はいかに。3月1日のレースから目が離せない。

 ▼男子マラソンの2時間4分台 ポール・テルガト(ケニア)が03年ベルリンで2時間4分55秒をマークし、初めて2時間5分を切った。現在の世界記録はエリウド・キプチョゲ(ケニア)が保持する2時間1分39秒。2時間5分切りの自己ベストを持つランナーは53人で、大迫傑の日本記録2時間5分50秒は世界歴代97位タイとなっている。

 ◆設楽 悠太(したら・ゆうた)1991(平3)12月18日生まれ、埼玉県寄居町出身の28歳。男衾(おぶすま)小5年から双子の兄・啓太とともに陸上を始める。埼玉・武蔵越生高から東洋大に進学。箱根駅伝では2年時に区間新記録で7区区間賞、3、4年時に3区区間賞を獲得。14年にホンダ陸上部に入部。17年にはハーフマラソンで1時間0分17秒で日本記録を更新。18年東京マラソンで日本記録(当時)を16年ぶりに更新した。自己ベストはフルマラソンが2時間6分11秒。1メートル70、48キロ。

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