スーパーボウルのみどころ チーフスのマホームズ対49ers守備陣 2人の快足選手にも注目

[ 2020年1月20日 14:18 ]

チームをけん引したチーフスのQBマホームズ(AP)
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 第54回スーパーボウル(2月2日=マイアミガーデンズ)で最もメディアの注目を集める選手はチーフスのQBパトリック・マホームズ(24=191センチ、104キロ)になるだろう。テキサス工科大から2017年のドラフト全体10番目に指名されて3季目を迎えているが、2季目のラマー・ジャクソン(23=レイブンズ)とともにリーグを代表する若手QBに成長。昨季は全16試合に出場して5097ヤードと50TDを記録してシーズンMVPとなり、今季は故障で2試合欠場したとは言え、それでも4031ヤードと26TDをパスで獲得している。

 最大の特徴は圧力を受けてもターゲットの見極めがうまく、TDを狙うパスの精度が極めて高いこと。プレーオフはこの日のAFC決勝(対タイタンズ)が4戦目となったが、142回のパスを投げてまだ1度もインターセプトを喫していない。危機回避能力を備えているQBで、スクランブルからのランも持ち味となっている。

 これに対して49ersのパス・ディフェンスはリーグ1位。1試合平均で169・2ヤードしか許しておらず、QBサックを10回記録しているアリク・アームステッド(26=201センチ、132キロ)と同9回の新人ニック・ボサ(22=193センチ、121キロ)の両ディフェンス・エンド(DE)が最前線でマホームズに圧力をかけてきそうだ。

 49ersはNFC決勝でRBラヒーム・モスタート(27)がプレーオフ歴代2位となる220ヤードと4TDをランでマーク。チームのラン攻撃を支えてきたチームメートのテビン・コールマン(26)がパッカーズ戦で右ひじを痛めてスーパーボウル出場が微妙になったが、“仕事”を分担しなくてもモスタートが単独でも活躍できることを証明した一戦になった。

 チーフスのラン・ディフェンスはリーグ26位(128・2ヤード)。オフェンス時にはマホームズを中心にして強さを発揮するが、守りになると弱点を抱えているチームだ。ただしAFC決勝では試合展開の影響もあって今季のリーディング・ラッシャーとなったタイタンズのRBデリック・ヘンリー(26)に69ヤードしか許しておらず、49ersのラン・オフェンスを抑えるには、終盤を迎えるまでに常に先攻する展開に持ち込んで相手にパスをさせる状況を増やしたいところだろう。

 チーフス攻撃陣の“核弾頭”となるのはランやリターンでも絡んでくるWRのタイリーク・ヒル(25)だが、ガーデンシティー・コミュニティー・カレッジ(カンザス州)時代には100メートルで9秒98をマークした元スプリンター。49ersのモスタートもパデュー大(インディアナ州)時代の2014年に10秒15で全米大学選手権への出場資格を得ていた脚力の持ち主で、2人の“いだてん”が勝負を分けるプレーを演出することになるかもしれない。

 スーパーボウルのカードが決まった段階で、各ブックメーカーのオッズではチーフスが1・7~1・8倍で、2・0~2・2倍の49ersよりやや優位と出ているがほぼ互角。チーフスはAFC準決勝でも決勝でも追う展開となっただけに、1997年のスーパーボウルでパッカーズを優勝に導いたアンディー・リード監督(61)がどのように修正してくるかも注目されるところだ。

 ちなみにチーフスが勝てば第4回大会以来、50年ぶり2度目の優勝。49ersが勝てば1995年以来、25年ぶり6度目の王座獲得となり、優勝回数はペイトリオッツ、スティーラーズと並んで歴代最多となる。マイアミ周辺での開催はこれが11回目で戦績はAFC王者がNFC王者に対して6勝4敗。ただしNFC覇者の49ersは過去5回の優勝のうち2回(1989年、1995年)をマイアミで飾っている。(高柳 昌弥)

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