【荒磯親方 真眼】受け身に見えて先手取っていた正代

[ 2020年1月20日 08:30 ]

大相撲初場所8日目 ( 2020年1月19日    両国国技館 )

朝乃山(右)をすくい投げで下す正代(撮影・久冨木 修)
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 今場所の正代の良さは、常に相手の前に手があるということです。前に手があるだけで、相手の攻めの威力はなくなります。朝乃山が突っ張って先手を取っているように見えますが、正代ははずに入れようという意識があり、しっかり下からあてがっていました。四つに組んでいなくても下に入り込んでいる形になっていて、受け身に見えるようで先手を取っていました。投げが決まるのも先手を取っているから。正代は勝ちにいく作業をしていました。

 「遊ばれて強くなれる」と言われます。正代は稽古場で白鵬、鶴竜らに指名されることが多く、横綱、大関のいい稽古相手になっていました。稽古場で負けても、横綱、大関の圧を感じることで「どうしたら攻め込めるか」ということを体の感覚で覚えていきます。私も若い頃に遊ばれて「どうしたら倒せるか」ということばかり考えながらやっていました。正代も場所前の稽古で10戦全敗でも、繰り返していく中で「これ」というものをつかんできたのでしょう。「いい稽古相手」から主役の座を分捕るチャンスです。 (元横綱・稀勢の里)

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