早田ひな、涙の2冠!美誠&佳純の五輪代表連破し女子単初V!五輪落選で「限界まで練習」実った

[ 2020年1月20日 05:30 ]

卓球 全日本選手権最終日 女子シングルス準決勝・決勝   早田4ー3伊藤、早田4―1石川 ( 2020年1月19日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

初優勝を飾り、涙を流す早田(撮影・北條 貴史)
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 女子シングルスは早田ひな(19=日本生命)が初優勝した。準決勝で史上初の3年連続3冠を狙った伊藤美誠(19=スターツ)、決勝では石川佳純(26=全農)と東京五輪代表を連続撃破。伊藤や同じく五輪代表の平野美宇(19=日本生命)と同じ2000年生まれの黄金世代“第3の女”が女子ダブルスとの2冠を達成し、3月の世界選手権団体戦(韓国・釜山)代表入りを決めるとともに、24年パリ五輪へ名乗りを上げた。

 石川の返球がネットにかかり、初優勝を決めた早田がコートにしゃがみ込んだ。あふれる涙は、支えてくれた周囲への感謝。同時に、この3年、優勝を独占した同じ2000年生まれの2人に、肩を並べた喜びがあった。

 「平野選手、伊藤選手が優勝をして、続きたい気持ちがあった」

 ダブルスのベストパートナーで友人の伊藤と、2年連続で準決勝で当たった。最終ゲームの6―4。高速ラリーの最後を、フォアハンドで打ち抜いた。「それまでフォアはクロスにしか打てなかったけど、ストレートが打てた。それから伊藤選手が焦ったかな」。ミスを恐れ ずに勝負に出た一撃で流れに乗り、ライバルを押し切った。

 石川との決勝戦を含め、ブレーキをかけながらの戦いが光った。世界が恐れる両ハンドの強打「ひなバズーカ」は、精度に不安を抱えるもろ刃の剣。「めちゃくちゃぶっ飛ばしてしまうタイプ」という“フルスイング”を我慢し、「70%の力でコースを突いたり、逆を突いたり」と心掛けた。緩急を覚えたことが、東京五輪代表連続撃破につながった。

 五輪落選が転機になった。自己変革をしながら結果が出ず、日本代表の馬場美香監督(54)に「強い選手に勝ちきれない」と悩みを打ち明けていた19歳は、6日の五輪代表発表後、卓球に全てをささげた。「何をすれば(伊藤や平野との)差を縮められるのか分からなかった。発表で決心した。限界まで練習すると」

 食事の時間を惜しんでラケットを握った。石田大輔コーチ(40)は「帰ろうとしたら電気がともっていた。ひながサーブを打っていた」。風呂上がりの濡れた髪で夜10時、11時まで打った。元は右利き。サウスポーを極めようと、漢検のテキストを見ながら、毎日左手で漢字を書いた。

 「この2週間の成果が出たかなと思う」

 優勝で世界選手権団体戦の代表は勝ち取った。「貴重な経験になる。自分の成長につなげたい」。さらに、東京五輪の補欠に当たるバックアップメンバー入りの可能性もある。16年リオで経験した平野同様、視界に捉えるのは次の五輪、24年パリ。「みう」「みま」だけじゃない。日本には「ひな」もいる。

 【早田ひなアラカルト】
 ☆生まれ 2000年(平12)7月7日、福岡県北九州市。
 ☆競技開始 4歳の時に福岡県中間市にある名門「石田卓球クラブ」で競技を始める。
 ☆中学&高校女王 中間東中1、2年時に全国大会を連覇。希望が丘高校1年で全国高校総体に優勝した。
 ☆武器 左シェークドライブ型。1メートル66の長身から繰り出す強烈なフォアハンドは「ひなバズーカ」と呼ばれる。バックハンドの攻撃的レシーブ「チキータ」も得点源。
 ☆初代MVP Tリーグ初年度の昨シーズン、13戦無敗で日本生命を優勝に導き、MVPに選ばれた。
 ☆ダブルス巧者 伊藤とは黄金ペアで世界選手権は17年銅、19年銀。18年グランドファイナル優勝。全日本選手権は3連覇中。

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