松下浩二氏 代表選手V逸も「五輪に不安なし」日本の層の厚さ証明 

[ 2020年1月20日 08:15 ]

卓球 全日本選手権最終日 ( 2020年1月19日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

石川(左)を下して初優勝を飾った早田(撮影・北條 貴史)
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 【全日本選手権分析】東京五輪の代表がシングルスのタイトルに届かず、日本最高峰の舞台は幕を閉じた。五輪4大会連続出場の松下浩二氏(52)は男女優勝選手の強さを称える一方、五輪代表が全日本に挑む難しさも分析。今大会の結果で五輪を不安視する必要はないとの見解を示した。

 女子は早田が強いのは分かっていたので、シングルスの優勝も十分あり得ると思っていたが、男子は大波乱だった。張本が日本人相手に負けるのは想像できなかった。

 早田はこれまで未完の大器という印象で、浮き沈みが激しかったが、今大会はミスが少なかった。特に良かったのは、フォア側にボールを回された時の対応だ。ボールは上から叩けば威力が出る。フォアでも打球点が落ちず、ストレートに打ち抜くシーンが目立った。また、男子選手と同じように、台に近い所からバックハンドの強打もできる。左右に動かされても体がぶれない体幹の強さも感じた。

 宇田は攻撃力で張本を上回った。フォアが物凄く強く、あのフォアを打たれると世界のトップでも止められない。男子は1世代違うと張本の速い卓球についていけないが、宇田も準決勝で張本を苦しめた戸上も張本と同世代。張本は自分から攻めていく形が見えず、後手に回っていた。

 東京五輪代表はシングルスのタイトルに届かなかった。決して選手を擁護するわけではないが、全日本に向けた調整は難しかったと思う。私にも経験があるが、代表争いの疲れもあるだろうし、モチベーションを高めて臨める状態でもない。裏を返せば、ベストコンディションでないと、なかなか勝てないほど今の日本は層が厚いということだ。

 今大会の結果を引きずる必要は全くないし、五輪が“危ない”ということにもならないと思う。残り約半年、最高の準備をして、いい色のメダルを獲ってくれると信じている。(五輪4大会連続出場、97年世界選手権男子ダブルス銅メダリスト)

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