羽生コケても301・47点でV 連夜の“もうちょっと”ポーズ

[ 2016年11月27日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ最終戦 NHK杯第2日 ( 2016年11月26日    札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

あともうちょっと。演技終了後に残念そうな表情を見せる羽生
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 男子ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(21=ANA)はフリー1位の197・58点をマークして、合計で今季世界最高の301・47点とし、2年連続3度目の優勝を果たした。史上初の4連覇が懸かるファイナル(12月8~11日、フランス・マルセイユ)進出も決定。女子はSP3位の宮原知子(18=関大)がフリー2位の133・80点、合計198・00点で2位となり、ファイナルに進んだ。

 体が傾いたって関係ない。前日のSPでミスした冒頭の4回転ループ。羽生は体が宙で斜めになりながらも、踏ん張って着氷した。「昨日のリベンジをしたいと思っていた。自信を持ってできました」。10月に世界で初めて決めた大技を国内で初成功。それも出来栄え評価で1・57点の加点ももらう内容で、気分よく勢いに乗ると、続く4回転サルコーもきれいに決めた。

 後半の4回転サルコーこそ転倒したが、4回転トーループも決めて、計3つの4回転ジャンプを成功。久石譲さんのピアノ曲「ホープ&レガシー」の美しい旋律に乗って最後まで優雅に舞うと、今季ベストの197・58点。自身3度目の合計300点超えに「SPでもフリーでもミスがあった中で、300点を超えた。楽しかったです」と笑顔を見せた。

 今季のフリーの4回転ジャンプは昨季より1つ増やして4つの構成だ。うち2つは得点が1・1倍になる後半に組み込む。その挑戦的なプログラムを滑り切るため、今季は体重の増量を図った。4回転ジャンプを跳ぶために体の切れを出すことを狙って絞る選手もいるが、羽生の選択は逆だ。「筋量が減ってきちゃうと、ちょっと後半持ちにくいかなという印象があったので、ちょっと食事の量を頑張って増やしました」。見た目では分からないが、グラム単位で増量。体脂肪も測りながら、体重管理してきた。今は4回転4発に耐えうる肉体を探っている。

 6季連続のファイナル進出を決めた。昨季後半に左足甲のじん帯を痛めて、今季は始動が1カ月以上遅れた。ジャンプにミスが相次ぎ2位だった4週前のスケートカナダの時は「悔しさ9割、達成感1割」だったが、この日は「悔しさ4割、ホッとした4割、楽しかった2割です」と言った。SP、フリーともに世界最高得点をマークした昨季ほどの完成度の高さはまだないが、「やっとベースができてきた」と戦闘態勢は整ってきた。

 まだまだ点数は伸ばせる。「ループはもっときれいに跳べたし、伸びしろがある」。前人未到の4連覇が懸かる大舞台。未完成で挑むからこそ、逆に楽しみが大きい。

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