ジョセフジャパン フィジーに完敗…ウェールズに善戦から一変

[ 2016年11月27日 05:30 ]

フィジーに完敗した日本(AP)
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 世界ランキング11位の日本は同10位のフィジーに25―38で敗れ、16年の全テストマッチを終えた。リオデジャネイロ五輪から採用された7人制ラグビーで初代王者に輝いたフィジーの自由度の高いアタックに翻弄(ほんろう)され、前半31分以降は1人少なかった相手に計5トライを許す失態。9月に就任したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=47)は、1勝3敗で最初のシーズンを終えた。

 1週間前の輝きが嘘(うそ)のようだった。世界ランク6位のウェールズに30―33と善戦した日本は先発15人を入れ替えずにフィジーと対したが、細かなミス、わずかな隙を突かれて前半だけで3トライを奪われた。反撃に出たかった後半も、開始2分にパスが乱れたところをインターセプトされ、60メートルを独走された。相手に疲労が見えた終盤にFB松島、フランカーのイラウアが3連続トライで反撃したが、中盤までの失点が響いた。2トライの松島も「フィジーのプレッシャーは大きかった」と話した。

 日本の戦術は徹底していた。前半開始から自陣からの攻撃ではキックで前進。バックスでも100キロを超えるフィジーを相手に組織ディフェンスで対抗したが、セブンズ王国と言われるフィジーの個の力はレッドカードで1人少なくなっても圧倒的だった。ウェールズとは全く異なるタイプの相手に、改めて課題が浮き彫りとなった。日本はこの敗戦で、世界ランキングを下げる可能性が高い。来年5月10日に京都で開催される19年W杯のプール分け抽選会で不利に働くことは確実で、3年後へ向けて痛手となった。

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2016年11月27日のニュース