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こだわり旬の旅

【島根・石見】最盛期は世界1/3がここから…石見銀山 ノミの跡に往時をしのぶ

[ 2020年7月3日 18:57 ]

幻想的な龍源間歩内の坑道
Photo By スポニチ

 戦国時代の1527年に鉱脈が発見され、安土桃山時代から江戸初期の最盛期には世界の銀産出量の3分の1を産出したという石見銀山(大田市)にも圧巻の光景が広がっていた。大田市駅から車で約20分。石見銀山世界遺産センター=(電)0854(89)0183=で説明を受けた後、レンタルの電動自転車(2時間700円)で2キロ先の龍源寺間歩(まぶ=坑道)へ。600余の坑道の中で唯一、常時公開されている坑道で全長600メートル。江戸時代中頃に開発され、閉山したのは1943年(昭18)。実に228年間も間歩の開発が行われたという。

 中に入ると薄暗く気温10度の天然クーラー。ガイドの安立聖さんが懐中電灯で照らす壁面には当時のノミの跡がそのまま残っており、手掘りする作業員の姿が目に浮かぶよう。また、排水のため垂直に100メートルも掘られた竪(たて)坑も見ることができ、異次元の空間に圧倒された。見学料410円。

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