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こだわり旬の旅

【長野・東北信】藤井聡太八冠の“勝負スイーツ”で話題!堀直虎ゆかりの銘菓は優しいお味

[ 2024年1月1日 12:57 ]

笠鉾と屋台が展示された須坂市笠鉾会館ドリームホール。笠鉾の上には個性的な神飾りが
Photo By スポニチ

 須坂でも江戸時代を感じることができた。須坂駅から徒歩13分の「塩屋醸造」=(電)026(245)0029=は、100年前の4トン樽が並ぶ味噌、醤油蔵。工場見学で味わった味噌は蔵にすむ菌が創り出すそうで、その味は歴史そのものだ。近くの「須坂市笠鉾会館ドリームホール」(入館料200円)=(電)同(246)7100=はその歴史を具現化した施設。同時代から伝わる須坂祇園祭(毎年7月21~25日開催)で巡行する笠鉾11基と屋台を展示しており、京都祇園祭に憧れて作られたという笠鉾の上には千成瓢箪や猿三番叟など各町それぞれの神飾りが立ち、見応え十分。他に須坂藩堀家の資料なども展示され、15代将軍、徳川慶喜に忠義を尽くした13代藩主・堀直虎を知ることができた。

 同駅から徒歩約5分の菓子処「コモリ餅店」=(電)同(245)0528=では、その直虎ゆかりの「信州須坂藩一万石」(160円)を販売。同藩の石数から命名された銘菓で、将棋の藤井聡太八冠が名人戦で勝負スイーツに選んだことから大人気に。ふんわりサクサクのブッセ風生地にあんずジャムとバタークリームをサンド。ほどよい甘さで武将らしくない優しい味だった。

 坂道の多い町を歩いた後は、同駅からタクシーで約7分の、宿を取った須坂温泉「古城荘」=(電)同1460=の露天風呂(日帰り600円)で疲れを癒やした。かつて上杉謙信が川中島合戦の折、傷を癒やしたといわれる名湯で、肌に優しい弱アルカリ性単純温泉(pH8・23)。毎分157リットルもの湧出量を誇り、疲労回復をはじめ打ち身、筋肉痛、関節痛などに効能があるという。そのせいか、5分も身を沈めていると、全身からストレスが抜けていくようだった。

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