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こだわり旬の旅

【福井】7万年の歴史がここに!“世界一の縞模様”が見られる「年縞博物館」

[ 2022年11月2日 19:59 ]

年縞博物館のギャラリーに展示された長さ45メートルの年縞。途中色が違うのは事変があったときという
Photo By スポニチ

 こんな博物館があるとは思わなかった。JR小浜線三方駅からタクシーで5分、三方五湖のほとりにある若狭町の「年縞博物館」(観覧料500円)=(電)0770(45)0456。五湖の中で最大の水月湖(面積4・15平方キロ、水深34メートル)の底に7万年間連続して堆積した縞模様の「年縞」を展示する施設で、7万年分・厚さ45メートルは世界一という。

 年縞は黒い層と白い層のセットで1年分。0・7ミリの薄さだが、花粉や火山灰などのほか葉化石の放射性炭素が含まれており、過去の気温や水温、季候などの変化を年単位で復元することが可能。これにより「世界標準のものさし」として認められた。

 2階の年縞ギャラリーでは45メートルの年縞を横にして展示。現在から過去へ、途中太かったり色が違ったりするが、地震や噴火などその年の変化を表すもの。別のコーナーでは、20万年以上前にアフリカで誕生した人類ホモ・サピエンスが世界各地に広がったのは7万年前からとしており、人類活動の歴史が年縞の中に網羅されていることになる。水月湖が「奇跡の湖」とも呼ばれるユエンだ。

 その水月湖は年縞博物館から車で約15分、「レインボーライン山頂公園~三方五湖に浮かぶ天空のテラス」(入園料乗り物含め1000円)=(電)同2678=から望むことができた。無料になったばかりのレインボーラインを通り、レストランやショップがリニューアルされた駐車場からリフトかケーブルに乗って約5分。梅丈岳(標高約400メートル)の山頂ではおしゃれなテラスが待っていた。美浜テラス、中央テラス、五湖テラス、若狭テラス、茶屋テラスの5つで、歩きながら回れば360度の大パノラマが一望の下。中でも美浜テラスは足湯に入りながら、日本海と水月湖、菅湖、三方湖、久々子湖、日向湖の五湖すべてを一望できる絶景ポイント。水面が輝く美しい水月湖を見ていたら、湖底に吸い込まれそうだった。

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