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こだわり旬の旅

【静岡・富士宮】富士山がご神体の浅間大社 1日20トンの伏流水が湧く湧玉池は必見

[ 2023年6月1日 17:59 ]

富士山本宮浅間大社の鳥居前から見る富士山。実に美しい
Photo By スポニチ

 展望ホールから見えた浅間大社は、世界遺産センターから徒歩5分。世界遺産の構成資産の一つで、高さ16メートルの赤い大鳥居が目印だ。鳥居の右後方には、富士山が輝くようにそびえる。同大社は全国に1300余ある浅間神社の総本山で、ご神体は富士山、ご祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)。富士山信仰の中心地で、8合目以上の約385万平方メートルも所有し、山頂には奥宮が建つ。平安時代後期には登山の起点になっており、坂上田村麻呂がこの地に社殿を創ったといわれる806年から、富士山に見守られているといっていい。

 約1万7000平方メートルの境内には、1604年に徳川家康によって造営された、国の重要文化財で二重の楼閣となる浅間造の本殿や朱色で2階入り母屋造の楼門などが建ち、静岡県の有形文化財の拝殿では祈祷(5000円から)してもらったが、必見は奥にある国の特別天然記念物の湧玉池(わくたまいけ)。常時水温が13度前後で、毎秒2・4キロリットルもの富士山の伏流水が湧いているのだ。昔は富士登山者のみそぎに使われたというが、透明度の高い水中を見ているだけで身が清められるようだった。新富士駅からバスで約50分。(電)0544(27)2002。

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