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こだわり旬の旅

【長野・東北信】1400年の歴史持つ大法寺 “見返りの塔”三重塔は思わず振り返る美しさ

[ 2024年1月1日 12:58 ]

「見返りの塔」とも呼ばれる大法寺三重塔。確かに振り返って見たくなるほど美しい
Photo By スポニチ

 上田から小諸へ向かう途中、立ち寄ったのが青木村の大法寺。飛鳥時代に開山されて以来1400年の歴史がある古刹で、見どころは多い。中でも小高い丘にそびえる国宝の三重塔は、大阪・天王寺と関係の深い技術者の手によって造られたといわれ、高さは18・38メートル。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根は一番下が大きいのが特徴で、中空に舞う鶴の羽のような姿が思わず振り返って見たくなるほど美しいことから、「見返りの塔」とも呼ばれている。

 また、その手前にある観音堂も必見で、堂内には国の重要文化財の木造十一面観音像と木造普賢菩薩立像、厨子が安置され、厨子の屋根には現存するもので、日本最古といわれる鯱(しゃちほこ)が乗る。江戸時代から大正時代にかけた施設が多いシルク回廊の中では貴重な文化財で、シルク産業とはまた違う趣があった。拝観料300円。上田駅からバスで約30分。(電)0268(49)2256。

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