×

こだわり旬の旅

【北海道・北広島&千歳】温泉、サウナ、グルメ!野球ファン以外も楽しめる「エスコンフィールド」

[ 2023年4月4日 19:00 ]

スタジアムツアーでキツネダンスを披露しながらフィールドを案内するファイターズガール
Photo By スポニチ

 北海道北広島市が盛り上がっている。プロ野球パ・リーグの日本ハムの新たな本拠地「エスコンフィールド北海道」が誕生、熱戦が繰り広げられているからだ。観客の中には野球より施設巡りに忙しい人もいて、熱いのは野球ファンに限らない。その熱気に誘われて現地を訪ねると、新球場以外にも観光スポットがいろいろ。話題の町で“スポーツツーリズム”を楽しんだ。

 まずは新球場見学を、と訪ねたエスコンフィールド北海道。広大な「北海道ボールパークFビレッジ」(約32万平方メートル)の一角にある、三角形の屋根が印象的な球場で、のっけから想定外の規模に圧倒された。

 なにしろ日本初の開閉式屋根付き天然芝球場で、敷地面積は東京ドームとほぼ同じ約5万平方メートル。地下2階に当たる掘り込み式フィールドから地上4階まで観客エリアが広がり、収容人数は3万5000人。どの席から見てもフィールドが近く感じられ、メジャーの球場のようだ。

 驚きはレフトスタンド側の5階層ビル「TOWER11」。大谷翔平、ダルビッシュ有の日本ハム時代に使用した背番号11から命名したもので、4階にはアジア初のホテル、3階には地下1300メートルから湧出する世界初の天然温泉とサウナがあり、部屋からはもちろん、温泉に入りながら試合観戦ができるのだ。さらにバックスクリーンにはクラフトビール醸造レストランがあり、ここからも試合観戦が可能。飲食店も38店舗あり、選手とコラボした特別メニューを提供。試合に興味ない人も楽しめるわけで、「世界がまだ見ぬボールパーク」というキャッチコピーもうなずけた。

 球場をより身近に感じるには、キツネダンスでおなじみになったファイターズガールの案内によるスタジアムツアー(試合がない日やナイターの午前中に開催)がいいと聞いて、2コースのうちのプレミアムツアーに参加。最前列からホームベースまでが15メートルという近さのシートや利用客が食事などできるダイヤモンドクラブラウンジ、ホームチームの監督室やミーティング、ロッカー、トレーニング各ルームなどを見学。最後は一塁側グラウンドに出て、選手目線で色鮮やかな芝生の脇を歩いてベンチへ。前列中央に置かれた木製イスが監督用。新庄剛志監督が座り指揮を取る姿を見ているだけに、心が熱くなった。

 熱いのは新球場建設に尽力した北広島市の上野正三(まさみ)市長も同じ。「“通りすがりの町”と言われた北広島市にキャッチコピー通りのボールパークが誕生した。昨年、観光協会も立ち上げたし、旅行客が通り過ぎないように頑張りたい」と意気込む。

 道銀地域総合研究所によると、新球場開業に伴う経済効果は初年で211億円。TOWER11のコンコース側に描かれた大谷、ダルビッシュの巨大なウォールアート(5・5×7メートル)を見ていると、それもオーバーではないような気がした。

 ▽行かれる方へ JR千歳線新千歳駅から北広島駅下車、徒歩約19分。車は新千歳空港から約40分。Fビレッジは入場無料。球場は試合のない日は入場無料、ある日は入場料800円から。スタジアムツアーはプレミアムが3500円(平日)から、ベーシックが1800円(同)から。温泉&サウナは試合開催日が一般温浴2500円から、シート券込み8000円から、ない日が2500円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る